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検体番号11 <HEAVY METAL BE-BOP>

11_1  今回解析するのは、「今頃になって遅いよ」との声も聞える「The Brecker brothers」の名盤<HEAVY METAL BE-BOP(ヘビーメタル・ビーバップ)>(1978年発表)です。

「FUSION聴きたいんですけど、何かいい曲ないですか?」と質問されたら、必ずこのアルバムを“強く”勧める事にしています。なぜか・・・今でもそうですが、1980年を通過したほとんどのFUSION系ミュージシャン(?)はこの作品の影響を“絶対”受けているはずですから。それは直接的または間接的に“絶対絶対絶対絶対絶対絶対”ですから。否定した人がいても“絶対絶対・・(うるさい)”ですから。で・・・その内容は

01.EAST RIVER
02.INSIDE OUT
03.SOME SKUNK FUNK
04.SPONGE
05.FUNKY SEA, FUNKY DEW
06.SQUIDS

(tp)ランディー・ブレッカー (ts)マイケル・ブレッカー (g)バリー・フィナティ (ds)テリー・ボジオ (b)ニール・ジェイソン ・・・etc

とにかく“大音量”で聴いてみて下さい。冒頭のコメントが納得できるはずです。「脳天かち割られた様な衝撃」とはまさにこの事でしょう。メガトン級のインパクトです。「ロックのかっこよさ」と「ファンキーなグルーブ」と「JAZZの熱さ」の「いいとこ取り」です。だから、音楽演ってる人なら好きなはずだし、当然、影響されるはずです(勝手な思い込みも多分にあり)。今聴いても、まったく古さとか陳腐さとか微塵も感じさせません。ある意味、完成された作品なのです。だから・・・だれとは言いませんが、今でもこの作品からフレーズとかパックッて平気な顔しているプロミュージシャン(ヒント・・・日本人でグループ)がいますよね・・・。でも、それは仕方のない事ですから。心当たりの方、気にしないで下さい(笑)。

・・・余談ですが、この作品の解析で意外な人物の名前を出さなければならないでしょう。それは・・フランク・ザッパです。この作品、ある意味ドラムスのテリー・ボジオがいなければ成立しなかったアルバムだともいえます。このテリーを育てた(発掘した)のがザッパなのです。テリー以外にもアリス・クーパー、ヴィニー・カリウタ(この人のドラムも大好き)、スティーブ・ヴァイ、等、凄いですね。・・・

で・・・作品解析に戻ります。1曲目を除いて全て「ライブ録音」です。もうこの辺りから唖然となります。いくらダビングしたと言っても(後にキーボードかぶせた様です)このライブ盤にその緊張感とハイレベルな演奏とその熱さまで閉じ込められているんですよ。凄い。そして全編に繰広げられる、まさに怒涛のグルーブの塊といったリズム隊、それを「受けてたつ」かの如くうねる強力無比のサックスとトランペットのアンサンブルと切れ味鋭いソロ。テンション過剰で、聴いてるこちらも疲れるくらいですから。・・・・何なんでしょうか、これは?。因みに、このアルバムには、「レイドバック」といった言葉はありませんのでご注意を(笑)

とにかく、「聴いてみるしか」この作品の凄さを伝えることはできません。何度でもいいます。

聴いてください

・・・ここが私的FUSION・・・

ホントに勝手な解釈で申し訳ないのですが、誤解を恐れずに言うと、この作品の出現が一般的に言われている「クロス・オーバー」から「フュージョン」に転換した瞬間だと認識しています(私的にはクロス・オーバーとフュージョンの区別はありませんが・・)。歴史が変わるとき、必ず重大事件が発生していますよね。そんな音楽の歴史が変わった重大事件的な作品です。実験的なサウンドも効果抜群です。先にも記しましたが「ロックのかっこよさ」と「ファンキーなグルーブ」と「JAZZの熱さ」の融合。ここが私的FUSION(私以外も多分・・・同じ・・・かな?)

私的に残念だったのは、この作品を聴いたのが発表の一年後で、その歴史的瞬間に立ち会えなかったことです。

追伸> 何年か前になりますが・・・ある地方都市で行われたコンサートで、3曲目の「SOME SKUNK FUNK」をPONTA・BOX(ベースは高水健司さん)、村田陽一とソリッドブラス、TOKU、という強力な布陣でのセッションを生で見てしまいました(他、吉田美奈子さん、寺井尚子さんも出演)。しかし、このメンバーですら当り前ですがオリジナルを超えられませんでした(ポンタさん、すみません。そんなつもりで演奏してないのは百も承知ですよ)。ほんとに凄いコンサートでした。PONTA・BOXと寺井尚子さんの「スペイン」も聴けたし、吉田美奈子さんをはじめて生で聴けたし、しかもPONTA・BOXと一緒に・・・一生忘れません。

蛇足情報***1987年のヒット曲*** 飛んでイスタンブール、迷い道、林檎殺人事件、宿無し(ヨッちゃん、櫻井さん、元気ですか)

それじゃ。また。

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コメント

ブレッカー・ブラザーズのアルバムは雑誌の応募で当たった「リターン・オブ・・・」しか持ってません。
このアルバムはまったく聞いていないと思いますが、「FUNKY SEA, FUNKY DEW」は知ってます。この曲は深町純さんの「TRIANGLE SESSION」で演奏されています。このライブが'77年6月だから、こちらの方が早いですね。
ちなみに、メンバーは深町純、高水健司、大村憲司、マーティン・ウィルウェバー、浜口茂外也、ペッカー、ランディ&マイケル・ブレッカー、バリー・ロジャースです。

僕の場合、「これぞフュージョン!」と感じたのはカシオペアからです。ロックとジャズの要素がありながら、ロックでもないジャズでもないのがフュージョンだと思うんですけど、僕の場合、ホーンが入るとどうしてもジャズの匂いを感じるんですよね。だから、少し前にデビューしたスクェアはジャズっぽく感じました。

それと、カシオペアのデビュー前辺りからフュージョンという言葉がちらほら聞こえたんですけど、一般的にはまだクロスオーバーの時代でした。そして、フュージョンという言葉は日本でしか使われていなかったので、日本人が演るのがフュージョンというイメージなんですよね。

投稿: WESING | 2005/10/19 12:10

WESINGさん、こんにちは。一般的には(雑誌など)ビッチズ・ブリューがフュージョンの起源だみたいなコメントをよく目にします。たしかにこれも日本人が言ったことですね。私的には、今まで聴いたことがなく、尚且ついろんな種類の音楽的要素が見え隠れするものがFUSIONと思ってしまうんです。だからクロスオーバー含め、インスト、ボーカル物問わずFUSIONなんです。この作品(ヘビーメタルビーバップ)は私にとって今まで聴いた事がない音楽のそれでしたから。
おっしゃる様にFUSIONとは日本人が作ったイメージなのかもしれませんね。実際のところ私も結構FUSIONの定義が曖昧ですから(汗)。
エゴラッピンですら私的には「FUSION」ですから(笑・・でも真面目に)

投稿: FUSION | 2005/10/19 12:52

なにげに本作と、「ザ・ブレッカー・ブラザース」、「ストラップ・ハンギン」を持っています。SPONGE, SOME SKUNK FUNK, ROCKS, NOT ETHIOPIAが好きです。

投稿: major_keys | 2005/10/21 00:12

major_keysさんへ。
ストラップ・ハンギンもいいですよね。私的には結構プログレ色が強い感じがします。そのためシリアス(?)な感じに仕上がっていますよね。私も「NOT ETHIOPIA」好きです。

投稿: FUSION | 2005/10/21 18:57

CD棚を見たら「リターン・オブ・・・・」もありました。全く「整理」できていませんです。

投稿: major_keys | 2005/10/21 23:36

サム・スカンク・ファンクはぶっ飛びのナンバーですな。
痛快感を通り越したナンバーですわ。
初めて聞いたときの衝撃感には・・・
フュージョンを聞いていて良かったと思うアルバムの1枚ですよ。

・・・寺井尚子さんの「スペイン」ってことはヴァイオリンで演奏されたのですか。ウッハッ!
ちょー聞いてみたかったです!!

投稿: でんた | 2006/01/15 20:29

・・・<フュージョンを聞いていて良かったと思うアルバムの1枚ですよ。>・・・最高に嬉しいコメントです。同感です。特にサム・スカンク・ファンクはホント名曲ですよね。

・・・<寺井尚子さんの「スペイン」ってことはヴァイオリンで演奏されたのですか。>・・・そうですよ。結構新鮮でした。それとドラマーがポンタさん、ベースが高水さんというのがポイント高いですね(笑)

投稿: FUSION | 2006/01/15 22:14

まいどどーも。
このアルバムのレヴューを書いたのでTBしておきます。
やっぱこのアルバム、凄いわ!

それと貴殿のブログをブログリストにいれていなかったので、入れておきます。
私のブログのURLは貴殿のに入れていてくれたのに、私はしていなくてすみませんでしたm(_ _)m

PS ブログの体裁を変えましたね。

投稿: でんた | 2006/02/11 17:45

でんたさんへ。コメント感謝します。

私の方こそご無沙汰して恐縮しています。
お気遣い感謝します。

貴殿のブログにコメントされている・・・<Some Skunk Funkフュージョンを聴いていてよかったと思う作品です。>・・・まさにそのとおりですよね。

これからも永く聴き続けられるであろう名盤ですよね。

投稿: FUSION | 2006/02/11 18:14

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