« 検体番号13 <BALLADE> | トップページ | 検体番号15 <The Inside Story(ギターに愛を)> »

検体番号14 <SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE>

14 私はギターを弾きます。それも洒落にならないくらい・・・・下手に。そんな私がある日コンサートに参加しました。3バンドが出演しました。当然私たち以外は「洒落にならないくらい・・・・上手」でした。1バンド3曲(アンコール禁止・・笑)で最後に全員セッション、といったものでした。問題は「最後に全員セッション」でした。そこで演奏したのが今回解析するOTTOTTORIOの<SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE>(1988年発表)に収録されている「BOYS BE AMBITIOUS」だったのです。無謀でしょう。(個々のバンド練習よりこれに全力を注ぎました)

01.BOYS BE AMBITIOUS  (I.NORO)
02.GUITARE CUBIC (H.KOREKATA)
03.PRICIA (H.KOREKATA)
04.Mr.MOON (M.ANDOH)
05.UE O MUITE ARUKO-SUKIYAKI- (H.NAKAMURA)
06.WE'RE ALL ALONE (B.SCAGGS)


(g) MASAHIRO ANDOH,HIROKUNI KOREKATA,ISSEI NORO
(b)  CIHARU MIKUZUKI (d)HIROYUKI NORITAKE (k)
MASANORI SASAJI,CHIZUKO YOSHIHIRO

このトリオ(昭和の漫才師みたいだね)は個々有名すぎるので話は結成の話から・・・・どういう理由か不明(キャンセルがあったと個人的推測)ですが、あるコンサートホールに一日空きがでたそうです。その穴埋?を是方さんに振られ、野呂さんと安藤さんに声をかけて実現したのが「OTTOTTORIO」となりました。このトリオは事の外「好評」だった様でアルバムを発表するまでになりました・・・が、これだけの面子がそろうといろいろと「大人の事情」があり、1社だけからのアルバム販売は難しく結果、<POLYDOR>から「HOT LIVE」、<CBS・SONY>から「RED LIVE」がそれぞれ別々に収録曲も異なっての発売になりました。それから11年の月日が流れ、めでたく<VILLAGE RECORDS>から「TRIPTYCH」が発表されました。(3枚とも大好き)

以下、今回はオリジナル曲のみ解析してみます。(収拾つかなくなりそうなので・・・涙)

01、BOYS BE AMBITIOUS  (I.NORO)

野呂さんの曰く「この曲は気合入れてつくった」そうです。ギタートリオでのアンサンブルをいかに魅力的に表現するかが勝負ですね。(後ほど・・・)

02、GUITARE CUBIC (H.KOREKATA)

3本のギターがしっかりとした形を作り上げています。正に題名通り「ギター立方体」。それとギター3本ががうまくブレンドして唸りを上げる、そんな不思議な力を感じます。則竹さんのドラムも「カッコいい」

03、PRICIA (H.KOREKATA)

個人的にお気に入りの「FISH DANCE」からのナンバーです。叙情的な曲で、是方さんの泣きのフレーズはさすがです。野呂さんのJAZZフレーバー溢れるフレーズが新鮮です。

04、Mr.MOON (M.ANDOH)

正に「安藤さん節」、といったメロディアスな曲です。「素敵・綺麗」としか表現できない程です。テーマごと徐々にギターが重なって行く様は絶品です。安藤さんの真骨頂とも言うべきメロディーを生かすべくのギター音色も見事。後にソロアルバム「MELODY GO ROUND」にも同じアレンジで収録されてこちらも「素敵・綺麗」(笑)

さて・・・ここが私的FUSION・・・

この3人がひとつ(2つ、いや3つかな)のアルバムを作成したこと自体既にFUSIONなのですが、今回はあえて1曲にしぼります。ずばり「BOYS BE AMBITIOUS 」。奥が深いです。冒頭でこの曲をコピーして演奏したと記しましたが、それでいろんな事を知りました。

まず、ギター3人のユニゾン自体が難しく、この曲の場合、トップノートが主旋律になります。そして残りが3度と2度でハモるといった具合です。普通だったら不協和音になってしまうんでしょうが、ある譜面を見ると主旋律と低音が必ず4度になっているようです。その間を縫う様に1台のギターが設定されているようです。これが功を奏してか「不思議なハーモニー」を作っています。しかし、主旋律以外のパートは地獄だそうです・・他人事(因みに私は下手なので主旋律取らさせて頂きました)。弾いてて気持ちいいのは主旋律弾いてる人だけか(笑)

それから、リズムがシャッフルというかブギというか、なかなかリズム隊泣かせのアレンジです。このリズムを一曲キープする大変さはドラムとベースやった人なら解るはず。(則竹さんと美久月さんのコンビもタイトでGOOD)

そして何より、この曲のソロはほとんどE一発(一部違いますが)でOKなんですよ。だからテーマとか最初は難しくて嫌になるんですが、少しずつ出来る様になるとソロが「楽しく」なってくるんですよ。だからソロではモロにプレイヤーの個性が出ます。本作品の場合、是方さんは「Eペンタトニック中心でロック色が強いパワフルなソロ」、安藤さんは「ライトハンド奏法やアーミングなどで変化をつけた華麗なソロ」、野呂さんの場合「ミクソリディアン?を中心としたカシオペア同様、彼独特なソロ」といった風になります。

こうやって分析してみると野呂さんのアレンジ能力はやはり凄いですね。「最初はいつものセッション気分」だったそうですが、1回目のリハーサルで野呂さんがこの曲を書いて来て他の人たちの意識が変わったそうです。この辺が今回の「私的FUSION」でしょうか。

追伸>今回は幾分か未確認情報がある為、訂正なりお叱りなり承ります。今後の活力と財産にさせて頂きます。

蛇足情報・・・1988年のヒット曲・・・ みだれ髪、人生いろいろ、ガラスの十代、You were mine

それじゃ。また。

にほんブログ村 音楽ブログへ

|

« 検体番号13 <BALLADE> | トップページ | 検体番号15 <The Inside Story(ギターに愛を)> »

コメント

ギターを弾かない僕にも分かりそうな、というか分かったような気になる解説でした。

> あるコンサートホールに一日空きがでたそうです。その穴埋?を是方さんに振られ、野呂さんと安藤さんに声をかけて実現したのが「OTTOTTORIO」となりました。

こういう話は聞いたことがあるような気がします。
最初のライブはいつ頃だったんでしょうね。

僕がオットットリオを最初に聞いたのは'87年10月10日のFM番組「ライブ・コンサート」でした。
体育の日だったのと、この番組は毎回生放送なのに、この日だけ録音放送で放送時間まで違っていたからなんです。

投稿: WESING | 2005/10/29 22:06

WESINGさん。コメントありがとうございます。素直に嬉しいです。

・・・びっくりしました。<僕がオットットリオを最初に聞いたのは'87年10月10日>・・・CDのライブは1988年3月10日なのですが、それ以前に既にオットットリオの名前で演奏して音源まであったのですか!。これはちょっと認識を改めなければいけないようです。貴重な情報感謝します。因みに演奏した曲と演奏者を教えて頂きたいのですが・・・よかったらお願いします。

WESINGさんの情報の豊富さには何時も驚かせられます。凄い!!!

投稿: FUSION | 2005/10/29 22:48

<スーパーギターセッション>
サポート・ミュージシャン=吉弘千鶴子key、和田春彦key、美久月千晴b、則竹裕之ds
(1)Boys Be Ambitious! (2)Another Night (3)Fish Dance (4)Bright Times (5)Guitar Cubic (6)男が女を愛する時 (7)上を向いて歩こう (8)コンガ

タイトルはスーパーギターセッションなんですが、MCで野呂さんがオットットリオと言ってます。
観客を入れた公開ライブでした。

投稿: WESING | 2005/10/29 23:25

WESINGさんへ。貴重な情報、有難うございました。
私は何故かエアーチェックはあまりしないので、こう言った情報は非常に有難いです。
今後も「教えてクン」になるかも知れませんが宜しくお願いします。

投稿: FUSION | 2005/10/29 23:54

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 検体番号14 <SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE>:

« 検体番号13 <BALLADE> | トップページ | 検体番号15 <The Inside Story(ギターに愛を)> »