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検体番号15 <The Inside Story(ギターに愛を)>

15_1  写真を見てください。ギブソンES335というギターなんですが、この男、片手で持ち上げています・・・しかもわしづかみにして。顔には微笑が・・・さすが邦題が「ギターに愛を」・・・びっくりです(脈絡なし)。

今回解析するのは、そんな怪力(笑)の持ち主「ROBBEN FORD(ロベン・フォード)」の<The Inside Story(ギターに愛を)>(1979年発表)です。

01.MAGIC SAM
02.FOR THE ONE I LOVE
03.NORTH CAROLINA
04.THERE'S NO ONE ELSE
05.THE INSIDE STORY
06.NEED SOMEBODY
07.FAR AWAY
08.TEE TIME FOR ERIC

( g ) ROBBEN FORD  (key) RUSSELL FERRANTE  ( b ) JIMMY HASLIP   ( d ) RICKY LAWSON  ・・・etc

ロベン・フォードは1951年、カリフォルニア州で生まれました。この作品はなんとなくニューヨーク的な感じがします。だからカリフォルニア出身は意外でした(完全に私の固定観念ですが)。この作品がデビューアルバムとなっていますが、実は既に1978年に「SCHIZOPHONIC(メロームード)」というアルバムが<デビューアルバム>としてリリースされています(SAXも吹いています)。・・・どういう事かというと「メロームード」は1973年に録音されていた様です。それもポルノ映画(死語?)のサントラ盤としてです。それをLAXレコードから1978年になって「勝手に」ソロアルバムとして発売されてしまった様です。本人は“怒る怒る”・・・様々な音楽情報誌等にソロデビューアルバムではないと手紙まで送ったそうです。

以上から分かる様に結構芸歴は長いようで74年にはトム・スコットの「LAエキスプレス」に加入し、その後ジョニー・ミッチェル、ジョージ・ハリスン、サントラ盤(スター誕生)等に参加しています。しかし、芸歴の割りに参加作品が少ないようですが、本人曰く「スタジオミュージシャンの依頼が沢山あったが譜面が苦手な為、殆ど断った」そうです。もし譜面が得意ならラリー・カールトンやリーリトナーと同等の名声を得たことでしょう(善し悪しはともかく)。
因みにカールトンはThe Inside Story(ギターに愛を)に相当影響されたとコメントしていますし、後に自分のアルバムに「ロベン・フォードに捧げる」とクレジットしている程です。

「ギターに愛を」のアルバムに話を戻しますと、この作品はでは2曲本人のボーカルナンバーが収録されています。そのうち「NEED SOMEBODY」は<STUFF>(MORE STUFFに収録)のカバーです。この渋い選曲ですが、後に発売される2ndソロアルバム「TALK TO YOUR DAUGHTER」を聴くと、ほんとはこの曲が一番演りたかったんじゃないかと思えてきます。ギターの音も個人的に凄く好き・・・・なのですが、本人曰く「新しいアンプを試したんだが、FOR THE ONE I LOVEとTHE INSIDE STORYのギターの音は気に入っている。しかし、それ以外は本当はブギーのアンプを使いたかったが録音担当者の問題でフェンダー・プリンストンアンプを使った。だから気に入っていない。」・・・とコメントしていました。何故に?こんなにいい音なのに?・・・と思ったのですが「TALK TO YOUR DAUGHTER」を聴いたら理解しました。このアルバムのギターの音より「はるかに良い音(個人的主観で)」だったのです・・・納得。

さて・・・ここが私的FUSION・・・

このアルバムを「JAZZとBLUSEとROCKの融合」とコメントする評論家の方がいらっしゃいますが、正にそのとおりだと思います。「MAGIC SAM」はそのコメントを象徴するかの如く、基本的にペンタトニックとブルーノートなんですが、当時流行の転調をうまく取り入れたコード進行ではクロマチックスケールをうまく使い滑らかにペンタトニックのフレーズとフレーズをつなげて行きます。その響きがコンビネーション・ディミニッシュスケール的(本人は意識していないと思いますが)に感じられ転調を意識させない、しかも彼独特の「緊張感があり、尚且つ淀みない絶妙のギターソロ」となっています(と思いますがどうでしょう)。
また感情表現豊かなチョーキングも非常にデリケートでその思いがリスナーにダイレクトに伝わってきます。またリードギターに注目されますが、バッキングも凄い。16ビート、8ビート、ブルースでこれだけノリを出せる人、なかなかいませんよ。多分ボーカルナンバーが好きだから必然的にバッキングのバリエーションも増えたんでしょう。勿論歌もうまいし。また、このアルバムがきっかけで「イエロー・ジャケット」が結成されたことも忘れてはいけません。

以上、当時存在した既存のJAZZとBLUSEとROCKを高い次元で融合させた1979年のロベン・フォードそのものが私的FUSION

***1979年のヒット曲*** 夢おい酒、思いで酒、みちずれ、新宿みなと町(以上、日本のブルースでした・・・笑)

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