検体番号26 <FUNKY CARAVAN(ファンキー・キャラバン)>
・・・・アルバムをレヴューする前に・・・・
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「SPACE CIRCUS(スペースサーカス)」のギタリスト 「佐野行直さん」 が2008年03月26日に逝去されました。享年52歳・・・あまりにも若すぎる最期・・・
心よりご冥福をお祈り致します。
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<FUNKY CARAVAN(ファンキー・キャラバン)>
< FANTASTIC ARRIVAL(ファンタスティック・アライバル)>
この2作品が「2008年04月23日」に発売となります。彼達の類稀なサウンドに是非、触れてみて下さい。
詳しくはコチラ
↓
http://fusion.cocolog-nifty.com/fusionmusic/2008/02/space_circus_854b.html
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さて、今回解析するのは、「Space Circus(スペースサーカス)」の<FUNKY CARAVAN(ファンキー・キャラバン)>(1978)年発表です。
忘れもしない、あれは高校1年生の秋でした。日曜日にブラバンの自主練習で登校したのですが、部室から何やら聴き慣れない「音楽」が流れてくるのでした。恐る恐るドアを開けた途端・・・ベースを「叩いて」音出してる人がいました。しばらく呆然としてそのバンド(またまた出ました「A○A-Chang」の所属するバンド)の演奏に聴き入っていました。それがチョッパーという奏法だとその時のベーシストに教えて頂きました。そして演奏していた曲が・・・「アリババ」・・・凄い曲名だと思いました。バンド名が・・・「スペースサーカス」・・・変な名前(失礼)と思いました。ベーシストの方とはすぐに仲良くなり「スペースサーカス」のLPを貸していただいたのでした。
A1.Alibaba
A2.Network
A3.African Reggae
B1.Funky Caravan
B2.The Way We Were (追憶)
B3.Spring Wave
(b)岡野一 (g)佐野行直 (Dr.Per)小川宣一 (Key)山際築
以上の様に間接的ではありますが、スペースサーカスとの出会いは衝撃的でした。先輩のコピーバンドも凄かった(全ての楽器、完コピでしたが)のに、本物はもっと凄いんですから(当り前だっちゅーの)。
A1.Alibaba
この曲で私は初めて「チョッパー奏法」と出会ったのでした。イントロ部の親指アップ・ダウンのラリーグラハムスタイルのチョッパーをうまく使いスピード感抜群のフレーズになっています。基本的には4人で演奏していますが、ギター、ベース、ドラムが独特のタイム感でスリルのあるキメの連続です。そしていよいよチョッパーソロに突入するのですが。このソロに入るまでのプロセスが結構重要だったりするのです、いわゆる「期待感」という言葉がぴったりです。来るぞ来るぞと思ったところにドンピシャのタイミングで「伝説のチョッパーソロ」が入るのです。フレーズ云々といった事では語れない存在感・・・もう圧巻です。現在の音楽シーンにおいては奏法自体それ程難度が高くはないのでしょうが、ベーシストは絶対聴くべし!入手困難ですが是非機会があれば聴いて下さい。そしてバンドでコピーしてください。後半のワウと、ファズの目一杯効いたベースも必聴。
(想い入れが強くて結構強引で我ままなレビューを反省してます。)
A2.Network
チョッとハンガリアンモードを意識したギターが印象的なナンバーです。アナログシンセのソロが時代を感じさせます。また、当時流行したクラシック調のハーモニックスマイナーを上手く取り入れたユニゾンがカッコいいです。
A3.African Reggae
スペースサーカスにしては爽やかな曲です。4人で一発録り?の様ですが、この曲で佐野さんのリードとバッキング(カッティング)をレスポンス良く切り替えるギターが華麗です。チョッと線の細いギターサウンドですが、この曲には合っているかも知れませんね。途中のハーモニックスをアクセントにしたベースのフレーズが印象的です。しかしいったいどこがレゲエなんだ?私には理解できません。
B1.Funky Caravan
このアルバムのタイトルと曲調から垣間見えるコンセプトは多分「砂漠を行軍するイカれたバンド」といったところなのでしょうが、まさにそんな感じの題名にピッタリの曲です。ただし、Funkyの意味合いが多分皆さんの想像するFunkyとはチョッと違うと思います。どちらかというと「おびえている」といった意味でのFunkyかも知れません。砂漠は佐野さんのスパニッシュス的ギターフレーズよりサハラ砂漠かな。途中砂嵐(SEが入っています)に遭遇し生死をかけた進行といった緊張感みたいなものが伝わってきます。最後のワウを使ったギターソロは助けを呼んでいるような、そんな感じにもさえ聞こえて来ます。この曲は楽器がどうのとかスケールがどうのといった次元で聴かないで、曲自体から伝わってくるイマジネーションを各々で感じていただきたいですね。
B2.The Way We Were(追憶)
原曲は皆さんご存知の映画「追憶」のサントラで、バーブラ・ストライサンドが歌っていました。このアルバムでは異種的では有りますが、私個人的には大好きです。なぜなら、バンドとしての「スペースサーカス」を聴ける曲だと思うからです。原曲の持つあの切ない感じを壊すことなくメンバー4人が異常なくらい繊細になって演奏しているのが伝わってきます。岡野さんのべースもイントロのソロ以外は完全にアンサンブルに徹しています。そして特筆すべきは佐野さんのギターが素晴らしい。オクターブ奏法を取り入れた抑揚のあるメロディーライン、ジャズフレーバー溢れるフェイクとフィールイン、キーボドソロのバックで流れるフェイズシフターを効果的に使ったバッキング、特にスライドギターでの叙情的なソロと後半の流れるような華麗なソロ。絶品です。それと小川さんのライドシンバルとオープンハイハットを豪快に使ったアプローチが結構好きです。
B3.Spring Wave
コラージュ的な面白い曲です。何処かで聴いたことがあるフレーズが散りばめられています。ジェームス・ブラウン、S&F.S、Return To Forever等、結構楽しめます。しかし、この曲での小川さんのドラムがタイトでカッコいいですね。さすが「火之玉男」。
・・・さて、ここが私的FUSION(フュージョン)・・・
先ず、声を大にして一言 「CD化してください!」 頼みますから。お願いですから。(といっていたら・・・本当にCD化されました・・・驚!)
私が始めてこのバンドの音楽を聴いたときは「凄いオリジナリティー」だと思っていました。しかし、色々な音楽を聴き始めると「違った印象」を感じてくるのでした。
まず、バンド名の「Space Circus」ですが「Return To Forever」の「第7銀河の賛歌」というアルバムに「Space Circus Part 1, Space Circus Part 2 」という曲があります。多分、ここからのネーミングと予測できます(完全に憶測です)。第7銀河の賛歌のギターはビル・コナーズでしたネ。何れにせよ岡野一さんの構想の中には「Return To Forever」が在ったのは確かでしょう。
それと岡野さんのベースについて一言。当時(1970年代中期)はディスコブームでそれこそファンキー・ミュージックが注目されていた時代でした。そんな中、ファンキーミュージックのボトムを支えるベーシストは挙ってチョッパー奏法を取り入れていたようですが、殆どの人はオクターブを行ったり来たりする単調なものでした。しかし、チョッパー元祖ラリーグラハムは「グラハム・セントラル・ステーション」でその可能性を広げて行き、あのダイナマイト・チョッパーを昇華させるのでした。そんな中、佐野さんはラリーグラハムとReturn To Foreverのベーシストでもあるスタンリー・クラークを上手く取り入れて独自のスタイルを築いたのではないでしょうか。しかし、そこから生まれてくる音はノリ重視と言ったものより、アルバムコンセプトを持ったプログレッシブロックの前衛的側面と高度な演奏技術を同期させようとした日本人では革新的なものだったのです。今から25年以上も前に日本にこんな稀なるバンドが確かに存在し、そしてスタジオ盤としてはたった2枚のアルバムを残しただけで、哀しいことに消滅したバンド、それがSpace Circus(スペースサーカス)なのです。
以上、かなり個人的憶測と思い込みで分析しました。あくまでも私の強い想い入れの結果と言う事でお許しください。
・・・ここが私的FUSION(フュージョン)・・・
追伸>今回はやけにディスコやら死語を連発しました。こんなことじゃナウいヤングのハートをわしづかみに出来ないと反省。
***1978年のヒット曲*** 時間よ止まれ、飛んでイスタンブール、わかれうた、宿無し
それじゃ。また。
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コメント
おはようございます!
このバンドは知りませんでしたが、ベースの岡野一氏って、PINKのハジメさんですか?
そうなら聞いてみたいな。
・・ナウいヤングのハート・・狙いすぎ!(笑)
投稿: elmar35 | 2005/12/10 07:25
elmar35さん。おはようございます。
早速のコメント感謝します。
このバンドはお勧めです(こればっかりですが)。
・・・ベースの岡野一氏って、PINKのハジメさんですか?・・・はい、そのとおりです。でもPINKの音楽とは180度違ったものですのでご注意を。でも、きっと気に入って頂けると信じております。
・・ナウいヤングのハート・・だめですか(笑)
投稿: FUSION | 2005/12/10 08:29
プログレッシブ・ロックとして聞いてました。
CD化されたら悩むなぁ。
LPを持っている場合は買い控えているのに。
CD化はんた~い!、なんて。(笑)
投稿: | 2005/12/15 22:33
コメント有難うございます。
・・・<CD化はんた~い!、なんて。(笑)>・・・
そんな事おっしゃらないでCD化に賛成してください(笑)。
しかし、音源はどこにあるんでしょうね?是非リマスタリングを希望したいですね。
投稿: FUSION | 2005/12/15 22:56
素晴らしいバンドですよね。
25年聴き続けてまだ飽きません。
投稿: みかばす | 2007/11/18 15:24
みかばすさんへ。コメント感謝致します。
はじめまして。お立ち寄り有難う御座います。
仰るように本当に素晴らしいバンドですネ。私もいまだに聴き続けていますが・・・同じく全く飽きません。
因みに私事ですがCD再販を逃してしまった事、悔やむばかりです(涙)。
最後になりましたが、コメント頂き本当に嬉しかったです。
投稿: FUSION | 2007/11/18 18:45
2008/4 に再販しますよ。
お買い逃しなく。
あと、
現在コピーバンドやっております。
発表はまだ先になりますが
「FANTASTIC ARRIVAL」を全曲やるのが目標です。
完成したらおいで下さい。^^
投稿: みかばす | 2008/03/23 18:20
みかばすさんへ。コメント感謝致します。
今回の再発(再再再発?)は本当に嬉しいですよネ。今回の発売はボートラ有りの様ですから、ますますファンとしては嬉しい限りです。ワクワク・・・
>「FANTASTIC ARRIVAL」を全曲やるのが目標です。
そうですか!全曲ですか!!実力の有るバンドの様ですネ。機会が有ったら拝見したいですが・・・少しばかり遠いようです(涙)。
投稿: FUSION | 2008/03/23 19:06
スペースサーカス 佐野さん お亡くなりに…あの 素晴らしいギター ご冥福をお祈りいたします。
投稿: きんさん | 2008/03/28 14:31
きんさんさんへ。コメント感謝致します。
え!・・・・佐野さん お亡くなりになったのですか・・・言葉がでません。
残念でなりません。
心よりご冥福をお祈りいたします。
最後になりましたが、教えて頂きました事、有難う御座いました。
投稿: FUSION | 2008/03/28 21:18
佐野さんが亡くなられて早くも2ヶ月とちょっと。彼のギターを聴くたびに、彼の凄さがわかります。彼はロックギターのモーツアルトといえるのではないでしょうか。天才的な音の使い方。モードを知らなくても使えるぎりぎりの所まで音を使いきって、またそのラインの優雅で美しく親しみやすいこと!そしてスリリングで凄いクール!彼に比べると他のギタリストのラインはごつごつしててなんか労働者のギターってかんじがする。(スミマセン)本当に彼は東京は文京区の下町根津がうみだした、日本が世界に誇れる天才ギタリストだとおもいます。
投稿: cristina | 2008/06/07 20:14
cristinaさんへ。コメント感謝致します。
佐野さんに対する想いが溢れるcristinaさんのコメントを読むにつれ、本当に素晴らしいギタリストを失ったと今更ながらに実感します。仰るように・・・「日本が世界に誇れる天才ギタリストだとおもいます。」・・・そう私も思います。
今、残された数少ない佐野さんのサウンドとフレーズを聴く度に、その素晴らしさを改めて認識させられます。本当に残念でなりませんね。
最後になりましたが、お立ち寄り有難う御座いました。今後も宜しくお付き合い下さい。
投稿: FUSION | 2008/06/07 21:32
こんにちは。このサイトではじめてスペース・サーカスを知りまして、そして運良くLP『ファンキー・キャラバン』を入手致しました。「アリババ」強烈ですねー!!!あまりの強烈さに爆笑してしまいました(もちろん嬉し笑いです♪)。しかしこんな変態バンドがいたなんて(もちろんイイ意味で)、私は嬉しい☆彡
投稿: Cleartone558 | 2010/03/01 23:21
Cleartone558さんへ。コメント感謝致します。
そうでしたか「ファンキー・キャラバン」をしかもLPで入手ですか!そしてお気に召されたご様子・・・何よりです
>しかしこんな変態バンドがいたなんて(もちろんイイ意味で)、私は嬉しい☆彡
こんな先鋭的なバンド、今後二度と出て来ないと思います。実に刺激的なサウンドですネ
同感です
投稿: FUSION | 2010/03/02 16:30