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検体番号28 <野獣王国 LIVE>最終章

28 ・・・お待たせしました。前回,前々回より引き続き、「野獣王国」の<野獣王国 LIVE>(1997年発表)の最終章へ突入します。

最終章と言うと何かカッコいいですよね。でも、私的にはホッとしています(笑)。

Disc2
1. 哀愁のクジラ
(10:55)
2. 鉄腕アトム (3:41)
3. スパイ大作戦 (4:55)
4. 日本の心 春夏秋冬 (2:23) 
5. Now or Never (14:54)
6. Last Blues (7:19)

Disc2-1. 哀愁のクジラ
この曲も「KOREKATA」に収録されている曲です。是方さんといったら「哀愁のクジラ」でしょう。もう大大大大大大大好きです。日本の、いや世界のフュージョン史に残る名曲ですよ(大袈裟でしょうか?)。このLIVEも、「KOREKATA」もどちらも文句なしの名演です。
そして何より、是方さんは
・・・「哀愁のクジラをこのメンバーで演奏するのが大好きで、この曲を野獣王国で録音したいが為にこのCDを作った」・・・
とはっきり言い切っていますから。もうこの是方さんのコメントだけで胸いっぱい、感涙です。正直いってこの曲、我が家のヘビーローテーションになっていますが、何回聴いても「ええな~」連発です。お願いです、機会を作って是非、是非、御聴きください。(是方や、胸に染み入るクジラかな)

Disc2-2. 鉄腕アトム
簡単に聞こえますが、チョッと凝った変拍子のイントロ(かな?アタマクッてるし、今だにどう拍子を採ったらいいのか謎。どなたか教えてください)です。アレンジは難波さんなので納得。メロディーに入る寸前のホールトーンスケールが原曲どおりで嬉しいですね。難波さんのシンセソロが大暴れします。しかし、鳴瀬さんのディストーション・ベースが効果的で曲にパワーを注入しています。正に歌詞どおり「10万馬力の曲と強力な演奏」です。
余談ですが、この曲、難波さんが某製薬会社のCM用にアレンジした曲を野獣王国用に仕上げたとの事・・・らしいです。

Disc2-3. スパイ大作戦
何故この曲なのか疑問が残りますが、アレンジがカッコいいので許しましょう(笑)。この曲はアレンジの勝利ですね。多分、この当時、映画「ミッション:インポッシブル」が流行っていたのでそれがきっかけでしょうか?。本人は、以前からずっと演奏していたとコメントしていましたが・・・。しかし、何故か「レトロなロック」といった雰囲気がプンプン匂ってきます。難波さんのハモンドオルガン(かな?)の音がそれに拍車をかけています。

Disc2-4. 日本の心 春夏秋冬
この曲は、「是方博邦・ブルースギター」という教則ビデオに収録されている曲です。・・・しかもビデオも是方さんと鳴瀬さん二人での演奏でここで聴けるとは思っていませんでした。もう昭和演歌ですね。これは(笑)。しかも、このLIVEでは鳴瀬さんミス(わざとか)してやり直しのおまけ付です。
では、何故この曲を演奏したのか・・・未確認ですが、ドラムのペダルが壊れて直してる間(予備用意しとけちゅー話やね)急遽演奏されたとの事(ホントかな)。出来たら同じビデオに収録されている「Tears of joy(うれし泣き)」も聴きたかったな(これも名曲)。

Disc2-5. Now or Never
鳴瀬さん、いや、あえて、ナルチョファンの皆さん、お待たせしました。8弦ベースがウナリを上げています。ノッケからあのチョッパー炸裂です。フレージングが云々ではなく、圧倒的な存在感なんですよね。ソロも正直「カシオペア」でも聴いたことのあるフレーズが飛び出たりするのですが、この人の印鑑みたいなものですからね(ファンを喜ばすため狙っているかも)。しかし、本当に鳴瀬さんはナルチョでしかありません。あのストロークチョッパー、ディストーション、アーミング全てが個性としてしっかり曲に反映されています。決して色物的存在ではないんですよね。そして、何よりお客さんを喜ばせるというか、ノセる術を心得たショーマン(かなり大事なことですよ)でもありますよね。改めて彼の存在感とテクニックの凄さに脱帽です。
しかし・・・難波さんのソロはここでもカミソリみたいな切れ味です。これまた凄い。圧巻です。

Disc2-6. Last Blues
最後の曲になってしまいました。原曲は「MR.HEART」に収録されています。本当に是方さんのブルージーなスローバラードは絶品ですよ。「哀愁のクジラ」もそうですが、この曲も自然と涙が溢れてきます。何だかわかりませんが、こんな感動は私的に是方さん意外では体験できないのです。以前もコメントしましたが、もう一度いいます「切なさ」「悲しさ」を表現できるギタリストは本当に少ないと思います。是方さんの場合、これに「優しさ」が加わるのです。・・・無敵です。

最後に、是方さんがこのアルバムで使用した機材の一部を未確認ながら紹介します。

ギター:ヤマハMG是方モデル、フェンダー・ストラトキャスター63年(ピックアップはダンカン・ホットウェーブ)、ヤマハAPXエレアコ
エフェクター:ロックトロン・インテリフェックス、ヤマハSPX90、ヤマハD5000(コンパクトエフェクター未使用)
プリアンプ:ブラッドショー3+
パワーアンプ:モス・バルブ50W
スピーカー:マーシャル2台

***尚、今回のレビューにおいてギターマガジンさんの記事を一部参照させて頂きました***

・・・さて、ここが私的FUSION(フュージョン)・・・

この「野獣王国 LIVE」がリリースされた1997年頃は、歌謡曲でメガヒットが連発し始めて、デジタル的できらびやかなダンスミュージックがもてはやされていた時代と記憶しています。
当然、当時の国内外問わずフュージョンシーンでもデジタルテクノロジーを駆使したバンドがあったり、または、スタジオシーンでもドラムが打ち込み一辺倒になったり、サンプリングを使用したり、DTMが一般化してきたり等、ミュージシャン不毛の時だったと思います。
そんな中、あえて生の演奏とバンドにこだわり、しかも、インディーズレーベルからの販売にも係わらず現在まで支持されているバンド。こんなバンド他に知りません。
実際、私もこの頃諸事情があり、チョッとフュージョンから(と言うより音楽自体から)離れかけていたのですが、そんな私を「バカヤロー、何やってんだよ」と思いっきり頭を叩かれてフュージョンに連れ戻してくれたのが「是方博邦さん、鳴瀬喜博さん、難波弘之さん、東原力哉さん」の4人だったのでした。このバンドには一生頭が上がりません。

以上が私的FUSION(フュージョン)

***1997年のヒット曲 Give me a shake 、HIGH PRESSURE 、セロリ 、幸せな結末

今回は「野獣王国 LIVE」を3回にわたってレビューしましたが、お付き合いくださいまして感謝いたします。また、結構のアクセス数になりましたが、皆さんが「野獣王国」に関心を示していただいた事だけで感激です。本当に感謝しています。有難うございます。
今後も宜しくお付き合いください。

それじゃ。また。

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コメント

「哀愁のクジラ」というタイトルもかわいいなぁって
思っていたのですが、すごくいい曲みたいですね^^
大大・・・・大好きって書かれていたので。
ぜひ聴いてみたくなりました。

投稿: よっこ | 2005/12/20 22:18

よっこさん。コメント有難うございます。

・・・<哀愁のクジラ」というタイトルもかわいいなぁって・・・ぜひ聴いてみたくなりました。>・・・有難うございます。素直に嬉しいの一言です。この一言が聞きたくてレビューしたも同然ですから(笑)。
本当に名曲なんですよ。押付けがましくなってしまいますが、機会があれば是非聴いてみて下さい。

投稿: FUSION | 2005/12/20 22:25

一瞬 エアロスミスの野獣誕生と勘違いしてしまいました
哀愁のクジラが哀愁のクラミジアに見えてしまいました

投稿: アルドステロンⅡ号 | 2005/12/21 09:13

アルドステロンⅡ号 さん。お久しぶりです。
・・・<エアロスミスの野獣誕生と勘違>・・・年代わかりますね(笑)

・・・<哀愁のクジラが哀愁のクラミジアに見えてしまいました>・・・こらこら(笑)。
しかしクラミジアといい、アルドステロンといい、もしかすると医療関係者ですか?

投稿: FUSION | 2005/12/21 11:46

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受信: 2006/01/27 18:45

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