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検体番号48 <KAMAKURA FM 82.8(鎌倉 FM 82.8)>

48 今回解析するのは、「PONY CANYON オムニバス」の<KAMAKURA FM 82.8(鎌倉 FM 82.8)>(1995年発表)です。

ゴールデンウィーク・・・終わってしまいましたね。皆さんは如何でしたでしょうか?私は渋滞を充分に満喫しましたよ。でもこの渋滞中は結構音楽を楽しむには格好に時間だったりしませんか?・・・助手席に座っていた私が言う事じゃないですね。

でも、渋滞中に音楽を聴く場合、選曲が至極重要で、今回などは「マハヴィシュヌ・オーケストラ」の「火の鳥」など大音量で聴いていたものですから、運転手(妻)に・・・「消して!」・・・と一喝されました。
そこで、取り出しましたのが・・・この一枚です。

01.INTENSIVE WAY (CASIOPEA)
02.FASCINATION (WORKSHY)
03.E-WABE (NOBU CAINE)
04.DIVE INTO THE POLL OF LOVE (STEOHEN BISHOP)
05.COLORFUL TIME (PIANICA MAEDA)
06.舞衣’94 (岡崎倫典)
07.KIERRA, FOR YOU (14 KARAT SOUL)
08.HARBOR LIGHTS (CECILIO & KAPONO)
09.SIDE BY SIDE (MICHAEL WHIT PROJECT)
10.MUITO MAIS (VELAS)
11.WATER HARVEST (池端信宏)
12.MANY CLASSIC MOMENTS (KALAPANA)

見事なまでに爽やかな選曲・・・飽きないんですよね。これがまた。
曲間に「 鎌倉FM!!」とDJが様々なバージョンで連呼したり、アナウンサーが曲紹介したり、本当にラジオを聴いているみたいな錯覚に陥ります。

「マハヴィシュヌ・オーケストラ」の「火の鳥」も良いんですけど、やはり渋滞中に聴くと・・ヘヴィー過ぎますね(笑)

01.INTENSIVE WAY (CASIOPEA)
「FRESHNESS」(1995年)からのナンバー。
重た過ぎない軽いグルーヴの8ビートが、軽快で馴染み易いメロディーと相まってカシオペアらしいスピード感と自由奔放な開放感を覚えます。
一聴しただけで野呂さんと分かるギターサウンドと、アレンジは頑固なまでにカシオペア然とした保守的なサウンドですが、そこに流行に左右されない彼達のならではの普遍的な魅力を感じます。

02.FASCINATION (WORKSHY)
「OCEAN」(1992年)からのナンバー。
マイケル・マクダーモット(bass)とクリスタ・ジョーンズ(vo)からなるイギリス出身の男女デュオです。
クリスタの、シルクの様にしなやかで透通る様な歌声と、ほのかなペーソスを感じる旋律はタイトルの様に魅了(FASCINATION)されますね。
そのボーカルと、小気味よいグルーヴを感じる演奏が見事に同調した楽曲は秀逸です。

03.E-WABE (NOBU CAINE)
泣く子も黙る「ノブケイン」の「熱烈天子」(1995年)からのナンバー。
青木さんのベースに、ポンタさんと島村英二さんのツインドラム・・・これだけで曲を聴かなくても既に彼らの世界に引きずり込まれますね(笑)。
クールでシンプルなメロディーですが、ここまで魅力的に聴かせてしまうのは、百戦錬磨の彼達だからこそ成しえるタイトで安定感抜群で、そしてエキサイティングな演奏によるマジックですね。
青木さんのスラップベースでの印象的なリフと、福原さんのツブの粗いディストーション・サウンドが奏でるサビのメロディー・ラインは一度聴いたら耳から離れません。

04.DIVE INTO THE POLL OF LOVE (STEPHEN BISHOP)
「BLUE GUITARS」(1994年)からのナンバー。
AORファンにとってはたまらない選曲ですね。”ミスター・ロマンティック”なんて形容詞されているようですが、この曲はどちらかと言うと叙情的でブリティッシュサウンドの伝統的スタイルを継承しつつも、泥臭いパワーを感じるリアリティー溢れるサウンドに仕上げられています。
力強さと説得力を兼備えた彼のボーカルは魅力的ですね。

05.COLORFUL TIME (PIANICA MAEDA)
「PIANICAN SUMMER」(1993年)からのナンバー。
明るい!!とにかく理屈ぬきに明るくて爽やかでポップなサウンドは、音楽本来の楽しみ方を提示してくれる様な不思議な説得力を感じます。
ピアニカという楽器で、ここまで完成されたサウンドが作り出せる事を、まざまざと見せ付けてくれています。そして、本田雅人さんのSAXが、アンサンブルとソロで重要なファクターとなっている事も忘れてはいけませんね。
普段の喧騒を逃れ、心地よく広がる空間を堪能できます。

06.舞衣’94 (岡崎倫典)
ドラマのオリジナル・サウンドトラック「若者のすべて」(1994年)からのナンバー。
このアルバムにおいては圧倒的な孤高の存在感を放っています。シンプルかつ物静で美しい旋律が心の底に響いてきます。
慈しむ様にギターを弾く岡崎さんの姿が目の前に浮かんでくるような・・・そんなアコースティックギターの持つ存在感と繊細な感覚を充分に堪能してください。
温順で素朴でありながら、暖かく包み込んでくれる様なサウンドは絶品です。涙がこぼれそうになります。大好き!!

07.KIERRA, FOR YOU (14 KARAT SOUL)
「COOL SUMMER」(1992年)からのナンバー。
悲しい失恋ソングを5人がアカペラで歌い上げます。シンプルなバラードをビロードのように繊細で情操豊かに演出していますね。
そして何よりも歌詞にあるナイーブな主人公を上手く表現しています。「I need your tender love」のフレーズが切なく響きますね。
月並な表現ですが・・・人間の声はどんな楽器よりも素晴らしいものなんだと改めて気付かされました。

08.HARBOR LIGHTS (CECILIO & KAPONO)
「SUMMERLUST」(1992年)からのナンバー。
このセシリオ&カポノはハワイのヴォーカルデュオです。この「ハーバー・ライツ」は言わずと知れたボズ・スキャッグスの名盤「シルク・ディグリーズ」からのカバーですね。
彼らの歌うこの曲はボズの様な存在感と色気はありません。しかし、輪郭がくっきりとし、メロディーが際立ち、透明感が増したサウンドになっています。原曲の持つ魅力をデュオならではの美しい歌声で歌い上げる様は秀逸です。この曲の新しい表現方法を見せてくれています。
しかし名曲ですね。今聴いても全く古さを感じません。
「Tokyoローズを母に持った私は生まれながらの放浪者・・・ヴィーナスの様な港の光がそよ風の中で輝いている。そして愛する君のそばに私を連れて行ってくれる」・・・やっぱり何度聴いても良い曲ですね。

09.SIDE BY SIDE (MICHAEL WHIT PROJECT)
「SIDE BY SIDE」(1994年)からのナンバー。
何処かで聴いたSAXの音だと思ったら・・・デヴィッド・サンボーンじゃないですか!・・・ソウルフルでひたすらヘビーでドライにドライブしています。ファンキー・フュージョンミュージックのお手本の様なサウンドですね。
さて、このプロジェクトの首謀者でドラマーでもあるマイケル・ホワイトですが、この曲でのプレイは、どちらかというとドラマーというよりサウンドプロデューサーに重きを置いているようですね。それはこの曲でも感じられます。よくありがちな「叩きまくり」といったところが全くなく、オーソドックスでシンプルなプレイですが、グルーヴィーでタイトなリズムを奏でています。
また、この作品が収録されたアルバムの参加ミュージシャンの豪華さは凄いの一言。マイケル、マーカス、デヴィッドはじめ名うてのプレーヤーが総勢25人以上参加しています。

10.MUITO MAIS (VELAS)
「ILHA DOS FRANDES」(1989年)からのナンバー。
横倉裕(YUTAKA)さん作詞のポルトガル語・・・と言えばブラジル・・・と言えばサンバですね(笑)。セルジオ・メンデスを師と仰ぐ横倉さんらしい曲ですね。
ボーカルのケヴィン・レトーは、そのセルジオ・メンデスの「アララ」で有名ですね。
彼女の歌声はライトで心地よく、そしてサンバをコンテンポラリーサウンドに上手く融合させ、軽くステップするかの如くアレンジと相まって、不思議な浮遊感と躍動感をこのアルバムに刻みこんでいます。

11.WATER HARVEST (池端信宏)
「FLYING HIGH」(1995年)からのナンバー。
リゾートミュージックの流れをくむリラックスして聴けるライトなイージーリスニングサウンドです。ビールでも片手にソファーでゆっくり聴きたい曲ですね。オーソドックスな曲と、無駄な装飾を省いたシンプルなプレイはリラックスタイムに最適です。時として空気のように存在を忘れさせてくれるようなサウンドを聴いてオプティミストに変身するのも良いですね(笑)
蛇足ですが池端信宏さんは加山雄三さんの長男だそうです。現在は音楽業界から距離をおいているようでコンピュータグラフィックの会社を経営したり、加山さんのジャケット写真等を手掛たりしているそうです。

12.MANY CLASSIC MOMENTS (KALAPANA)
「MANY CLASSIC MOMENTS」(1978年)からのナンバー。
カラパナはハワイ出身のグループで、ロックからフュージョンまで幅広い音楽性を持ち、かつては「サーフ・ロックの雄」とまで評された伝説グループです。日本では今でも根強い人気があるようですね。
この曲はサーフィン映画「メニー・クラシック・モーメンツ」のサントラとして制作された彼らの4Thアルバムからの選曲です。
海に写る夕焼けの、美しくも悲しい情景をかもしだした切ないバラードは、彼達の美的センスを充分に堪能できる最高の一曲です。
このアルバムのラストに相応しい楽曲ですね。

☆☆☆ ここが私的FUSION(フュージョン) ☆☆☆

このアルバムには様々な音楽が混在していますね。しかし、それはFMラジオ番組をモチーフとした場合、ごくごく当然の結果でしょう。

ただ、コンセプトとしてはアルバム中で語られている様・・・「湘南の海岸線を走る134号線をドライブするのにピッタリの曲をお届けしています」・・・に象徴されています。

しかし企画盤の水準を遥かに超えた選曲と、インストとボーカルの割合が絶妙に配置され、様々な曲調を充分にそして飽きる事無く楽しませてくれます。バリエーション豊かなサウンドを堪能できる良質のコンピレーションアルバムです。

時に爽やかで、時に明るくて、時にロマンティックで、時に熱くて、時に優しくて、そして時に切なくて・・・

たしかに私の主題とする「フュージョン」からはかけ離れた楽曲も収録されてはいますが、曲と感情と情景が一体となったサウンド群の融合はある意味既に「フュージョン」ではないでしょうか。でも・・・そんな理屈抜きで身構える事無くリラックスして聴いてほしい・・・そんなアルバムです。

普段あまり耳にする事のないミュージシャンの楽曲に触れ、そして自分だけの宝物を見つけてく下さい。このアルバムはそんなワクワクさせる楽しみもあります。

☆☆☆ 以上が私的FUSION(フュージョン) ☆☆☆

***1995年のヒット曲*** ロビンソン、 ゆずれない夏 、シングルベッド 、LOVE LOVE LOVE

それじゃ。また。

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コメント

実は、クボやんのライブの週に、同じ場所で倫典さんのライブもあるんです。
まだ、予約してません。
ううっ、どうしよう。。。

投稿: 河童アヒル | 2006/05/09 23:52

河童アヒルさん。コメント感謝いたします。

岡崎倫典さんの麻衣は名曲ですよね。

ライブの件ですが・・・行くべきです(笑)
でも、大久保さんのライブといい倫典さんのライブといい、羨ましい限りです。
私も行きたいですよ(涙)

投稿: FUSION | 2006/05/10 08:12

J-Fusionは確かに完成度高いですが、
ぜひとも毛等ミュージシャンについても
もっと語ってほしいです。

投稿: 新宿無宿無職 | 2006/05/10 08:39

オムニバスもいろいろありますね。
鎌倉FMは実在するFM局なんでしょうか?
これがあるなら、他のFM局の名前でのオムニバスも発売されていそうですね。湘南FMとか。(笑)
カシオペアに関するメディアをリストにまとめているので、このCDの番号と発売日を教えてください。

池端さんの「FLYING HIGH」は買いました。
加山さんの息子さんという理由だけなら買ってませんが、喜多嶋修さんがアレンジをしていたので。
次男の山下徹大さんのシングルに櫻井哲夫さんの曲があるんですけど、発売時は知らなくて、一度は聞いてみたいと思ってます。

投稿: WESING | 2006/05/10 10:19

『火の鳥』ですか、そりゃぁ・・・
解らなくもないけど、私はロックは元来の範囲ではないので、
車にノリのいい音楽をかけるなら、
ファンクとかをかけていそうです
(かれこれペーパー暦5年くらいですが…ゴールドかそろそろ・・・)。

VAの類はあまり買いませんね。
どうも、好みであっても「寄せ集め」という感覚があって、
よほど気に入らない限り買う事は少ないです。
だったら、自分で選曲したのを・・・って感じでしょうか。
――丸一週間かけ続けられるくらいのギャラリーはありますし。

こういうVAがあるくらいだから、
鎌倉FMにはフュージョンがよくかかるのでしょうね。
東京近域で聞けるJ-WAVEも昔は良く流れていたそうですが、
近年は滅法ですし・・・
あー、フュージョンが再流行しないかなぁ。

投稿: DENTA | 2006/05/10 11:47

新宿無宿無職さんへ。コメント感謝致します。

はじめまして。
>ぜひとも毛等ミュージシャンについてももっと語ってほしいです。

仰るとおり、ミュージシャン自身についてももっと詳細にコメントしたいのですが・・・何分勉強不足(恥)も有り、今後もっとその人物像にも触れられるよう努力します。
出来れば今後、情報等ございましたらフォローお願いします。

今後もよろしく御付き合い下さい。

投稿: FUSION | 2006/05/10 19:32

WESINGさんへ。コメント感謝致します。

>オムニバスもいろいろありますね。
そうですね。やはり宝さがしにオムニバスは最高のサンプルですね。このCDに入っている曲の元CD全て揃えようと目論んでいます(笑)

>鎌倉FMは実在するFM局なんでしょうか
ゴメンナサイ・・・分かりません。調べてみます。

>このCDの番号と発売日を教えてください。
CD番号「PONY CANYON PCCA-00787」
発売日「1995/07/21」

>次男の山下徹大さんのシングルに櫻井哲夫さんの曲があるんですけど・・・
知りませんでした。次男がいたのですか、それと櫻井さんが楽曲を提供していたのですか・・・何時もながら情報有難う御座います。

投稿: FUSION | 2006/05/10 19:45

DENTAさんへ。コメント感謝致します。

>VAの類はあまり買いませんね。どうも、好みであっても「寄せ集め」という感覚があって、よほど気に入らない限り買う事は少ないです。

仰る事よく理解できます。
わたしも確かに新品でオムニバスCDを購入することは滅多にありません。しかし宝探しと試聴感覚で購入するには最高の資料だと思います。今回の様に意外な出会いが待っていたりしますから(笑)。そのせいか、オムニバスCDにはこれ以外でも結構お世話になっています。

>あー、フュージョンが再流行しないかなぁ。

賛同します。いいですね。賛成!


投稿: FUSION | 2006/05/10 19:54

確かに曲探しには丁度いいかもしれませんね。
初期の頃はVAで色んなアーティストを知りましたもの。
アーティストと曲をメモってアーティスト単位で買う事が多いです。
好みのテーマのVAでいいなと思うものでも数曲なんか違うような・・・
と思う曲もあったりとかで、
レジに持っていこうとしなかったりでして。

投稿: DENTA | 2006/05/10 20:28

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