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検体番号52 <Swing Journal(スウィング・ジャーナル) 2000年12月号>

521 今回紹介するのはチョッと趣向を変えて、<Swing Journal(スウィング・ジャーナル) 2000年12月号>です。

写真をご覧下さい。木住野佳子さん、ケイコ・リーさん、寺井尚子さんの日本JAZZ界の美女3人・・・も宜しいのですが、今回は残念な事に違うんですよ、これが(何れレヴューしますので今回は御勘弁下さい)。

問題は一番下に記された

21世紀に残したいジャズBest&Best100
ジャズ・フュージョン名盤篇

なる紹介文です。流石の私も黙って見過ごす訳には行きませんよ、これは!!!

内容はスウィング・ジャーナルの編集長をはじめ、有名な評論家の方々が21世紀に残したいジャズ・フュージョンアルバムを100枚選出するといったものです。
選出方法は投票者が1位を20点、2位を19点、3位を18点・・・の得点でそれぞれ20枚のアルバムを選び、その総合得点でBEST100枚を決定しています。

投票者は以下の方々です。(敬称略)
岩波洋三、大村幸則、小川隆夫、小西啓一、杉田宏樹、高井信成、中条省平、成田正、藤本史昭、村井康司、田中伊佐資、淡谷幸次の12名です。

それで、結果は・・・流石に100枚全てはチョッと問題がありますので上位20枚を列記させて頂きます。尚、以下はSwing Journal(スウィング・ジャーナル) 2000年12月号に記載された物ですので、その点ご了承下さい。

 1.リターン・トゥ・フォーエバー / チック・コリア
 2.ヘッド・ハンターズ / ハービー・ハンコック
 3.ヘビー・ウェザー / ウェザー・リポート
 4.ネイティブ・ダンサー / ウエイン・ショーター
 5.スタッフ / スタッフ
 6.ブリージン / ジョージ・ベンソン
 7.ヘビー・メタル・ビ・バップ / ブレッカー・ブラザース
 8.オン・ザ・コーナー / マイルス・デイビス
 9.ワード・オブ・マウス / ジャコ・パストリアス
10.スティル・ライフ / パット・メセニー
11.8:30 / ウェザー・リポート
12.ジャック・ジョンソン / マイルス・デイビス
13.ワインライト / グローバー・ワシントンJr
14.ウェザー・リポート(1st) / ウェザー・リポート
15.ジャコ・パストリアスの肖像 / ジャコ・パストリアス
16.ヘッズ / ボブ・ジェームス
17.チェンジ・オブ・ハート / デビッド・サンボーン

18.フューチャー・ショック / ハービー・ハンコック
19.内に秘めた炎/マハビシュヌ・オーケストラ
20.ストリート・ライフ/クルセイダース

以下100位まで続く。

522

如何でしたでしょうか。「あれはどうした?」「これは無いのか?」様々な言葉が聞こえてきそうですね。私的にTOP20に関してはやはりどれも耳にしている為なのか「当然の結果。文句なし」と言ったところでしょうか。但し、1位はヘビー・ウェザーだったら良かったかな?何て思ったりします(笑)

さて、気になる日本人勢ですが、100枚の中にたったの3人でした。その3人とは

26.ススト / 菊地雅章
39.MOBO(完全版) / 渡辺香津美
51.カリフォルニア・シャワー / 渡辺貞夫
70.マイ・ディア・ライフ / 渡辺貞夫

でした。納得しつつも・・・チョッと微妙で寂しい・・・かな(笑)

全体をみて驚くべきは「マイルス・デイビス」が100枚中に9枚もランクインされています。予測していましたが、やはり「流石は帝王」ですね。

それと、特筆すべき点として、JAZZの専門誌「Swing Journa」がこの企画を実施した事です。これは非常に重要なことですね。結果、JAZZ的視点での選出となっており、インプロヴィゼーションの比重が高いアルバムが目白押しと言った印象ですね。如何でしょうか?

☆☆☆ ここが私的FUSION(フュージョン) ☆☆☆

音楽にランク付けはある種「無意味」と思われがちです。確かにそうですね。しかし、時として自分が好んで聴いている「アルバム」を同じ音楽愛好家(リスナー)がどう捉えているのかと興味を持つのはごくごく当然の事だと思います。同時に、その評価についても気になりますよね。「そう言う事か」とか「いや、違う」とか「そうだよね、やっぱり」とか悲喜こもごもやマイノリティー・マジョリティーを実感したりします。

自分だけの一枚と思っていたのが結構大勢の方に聴かれていたりして、その作品が持つ感情や情景、興奮といったものをみんなで共有できると思うと何故か妙に嬉しかったりしませんか。また、その反面、自分だけの宝物だと思っていたのにチョッと寂しくなったりとか(笑)

それと、私がそうなのですが、自分の価値観や世界観だけで音楽を聴いていると何故か凝り固まった独自の理論を自分自身に押付けて、逆に自分でそのリスナーとしての世界を小さくしていたりします。

そうなると、これはランク付けとしてでは無く、純粋な「名盤選出とその紹介」と捉えたほうが自然かもしれませんね。

この「21世紀に残したいジャズBest&Best100ジャズ・フュージョン名盤篇」という企画はそんな観点からも非常に大切な出会いでした。
100枚のアルバムを見るとまだまだ聴いていない「音楽」が沢山あり、「これも聴きたい、あれも聴きたい」とワクワクして来ます。このワクワク感こそ音楽との出会いで一番大切な事なのかも知れません。

散漫になるかも知れませんが、この散漫さが結構自分のスタンスとして気に入っています(笑)ですから、私は基本的に「フュージョン」と言った音楽の枠ないで自己満足を満喫しようと思っています。・・・しまった、これこそ「凝り固まった独自の理論を自分自身に押付けて・・・」のそれでしたね(笑)。

でも、この様な企画は私の様な「凝り固まった」輩には、うってつけのモチーフなのかもしれませんね。

☆☆☆ 以上が私的FUSION(フュージョン) ☆☆☆

***2000年のヒット曲***  TSUNAMI 、らいおんハート、月光 、Everything

それじゃ。また。   

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コメント

こんばんわ。
上位はほとんどMilesFamilyじゃないのかな・・。
確かに貴殿のおっしゃるとおり、好みの世界になっちゃいますよね。
どの辺で区切るか・・みたいな。
ちなみにNo.10なら‘80/81’のほうが一般的だと思ったり・・きりがないですね。(笑)

投稿: elmar35 | 2006/06/03 22:52

スウィング・ジャーナル誌は立ち読みするけど買わない雑誌です。(笑)
さすがにジャズ専門誌が選んだベストですよね。
って、誉めているんじゃないんです。
洋楽をあまり聞かない僕でもタイトルを知っているアルバムが並んでいますが、これはフュージョンというよりクロスオーバーの時代でしょう。
ジャズ/フュージョンとフュージョンを入れるならもっとフュージョンらしいアルバムを選んでよ、と言いたくなります。(苦笑)

投稿: WESING | 2006/06/03 23:56

elmar35さんへ。コメント感謝致します。

なかなか面白い企画ですよね(笑)
因みに‘80/81’は100位以内に有りませんでした(驚)そのかわり「TURN LEFT」が35位「レター・フロム・ホーム」が37位「イマジナリー・デイ」が48位と言った具合です。・・・確かにきりがないですね。(笑)

>上位はほとんどMilesFamilyじゃないのかな・・。
あ!本当だ(笑)

投稿: FUSION | 2006/06/03 23:57

WESINGさんへ。コメント感謝致します。

>ジャズ/フュージョンとフュージョンを入れるならもっとフュージョンらしいアルバムを選んでよ、と言いたくなります。(苦笑)

私の気持ちを代弁していただいた様なコメント感謝致します(笑)
やはりそう思いましたか・・・ごもっともです。もう少し柔軟な選考でも良かったですよね・・・しかしJAZZ専門誌が主催なのである意味、妥当な選択かもしれませんが・・・(笑)
多分「アドリブ」や「ジャズ・ライフ」だったら全く違うアルバム選出になった事でしょう。
・・・やはり、きりがないですね。(笑)

投稿: FUSION | 2006/06/04 00:06

はじめまして。milkybarと申します。
今回のランキング、とても興味深かったです。
とりあえず20位全部名前は聞いたことあるので、ホッとしてます。審査員に熊谷美広氏を入れてたら随分違ってたでしょうに・・・(雑誌違いますよね(笑)

投稿: milkybar | 2006/06/04 00:55

milkybarさんへ。コメント感謝致します。

はじめまして。

>審査員に熊谷美広氏を入れてたら随分違ってたでしょうに・・・
仰るとおりですね。私も熊谷美広さんの著書、ディスクレヴュー、「熊が出るぞ」等でお世話になっていますので彼のフュージョンフリークぶりは勉強させていただいております。ですからmilkybarさんのコメントに同感ですね。
彼がいたら多分・・と言うか、確実に違う選出になったでしょうね。・・・やはり、きりがないですね。(笑)

本当に有難うございます。今後も宜しく御付き合い下さい。

投稿: FUSION | 2006/06/04 08:42

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