« 緊急報告 訃報 | トップページ | 検体番号54 <THIS SIDE UP(ディス・サイド・アップ)> »

青木智仁さんを偲んで

・・・青木智仁さんを偲んで・・・

私が青木智仁さんを知ったのは角松敏生さんの「SEA IS A LADY」でした。当時、知名度こそ低かったもの、このアルバムでの彼のプレイは躍動感溢れ、フレッシュなサウンドが満載でその存在を強烈にアピールしていました。そして、アルバムに収録された「The Bass Battle」での櫻井哲夫さん、高水健二さんとの題名如きバトルも有り、当時まだ楽器小僧だった私に、その存在を強烈に印象付けたのでした。

それからと言うもの、ソロアルバムは言うに及ばず、「角松敏生」「NOBU CAIN」「NOBU SONS」「NOBU ZANS」「堀井勝美PROJECT」「DIMENSIONサポート」「本田雅人ソロ」「増崎孝司ソロ」「FOUR OF A KIND」「SOURCE」「低音横綱」「佐藤竹善ソロ」「ROYAL STRAIGHT SOUL」「TOKYO ELEVATOR GIRL サントラ」「塩谷 哲」「栗林誠一郎」「杏里」等、見境無く聴きあさるのでした・・・きりがありませんね。

そんな数ある参加作品の中で、私が特に好きな曲は、本多俊之さんの「COOL JEWEL」と言うアルバムにただ一曲のみ参加している「REMINISCENT」です。

54

ある日、テレビから流れてきた曲に心を奪われました。その曲は叙情的で洗練された美しいメロディーのバラードでした。柔らかくてまろやかなサウンドに包まれた艶やかで伸びやかなSAXの音色がいつまでも心に響いていました。

その曲をやっとの思いで本多俊之さんの作品「COOL JEWEL」に挿入された作品だと知った時は妙に納得しつつもチョッと意外な印象を持ったのも事実でした。そのアルバムはラップ調の曲やファンキーナンバー、そしてハウス、レゲエといった多彩で実験的な楽曲群で満たされていました。

そんな中、探していたあのナンバー「REMINISCENT」はこのアルバムにおいてオアシスの様な安らぎと憩いと、そして昔語りの様な何処か懐かしいサウンドを響かせています。聴き込む程にこの曲の持つ優しさとしなやかさと安心感の有るサウンドが一緒になり心に染み入るのです。

この曲でベースを演奏しているのが青木智仁さんだと知った時、「やはりこの人のベースはいい」と心底そう思いました。この一曲で彼の魅力に引き込まれてしまいました。
私は青木智仁さんに会ったことはありません。しかし、様々な方から彼の人柄の良さと言ったものを耳にします。
この曲での青木智仁さんのベースはフレットレスでもなければスラップもありません。しかし、そのシンプルな演奏は地味だけど聴けば聴くほど味が出るプレイとサウンドです。一音一音に思いを込めて紡ぎ出されるそのサウンドは優しくて繊細で美しくて・・・・それは彼自身の人柄と同じなのでしょうね。

「REMINISCENT」・・・<追憶>といった言葉に縁を感じます。そう私に思わせてください。

青木智仁さん。安らかにおやすみ下さい。貴方の事は絶対に忘れませんから・・・。

|

« 緊急報告 訃報 | トップページ | 検体番号54 <THIS SIDE UP(ディス・サイド・アップ)> »

コメント

こんばんは。
FUSIONさんと青木さんとの出会いのアルバム『SEA IS A LADY』。
私も大好きなアルバムです。
FUSIONさんと一緒に青木さんを偲ぼうと思い、
TBさせていただきました。

投稿: kaz-shin | 2006/06/16 00:44

kaz-shinさんへ。コメント感謝致します。

>FUSIONさんと一緒に青木さんを偲ぼうと思い・・・

暖かいコメント感謝するばかりです。
やはりいまだに彼の死が信じられません。
ただ、今は「安らかにおやすみ下さい。」と願うばかりですね。
・・・合掌・・・

投稿: FUSION | 2006/06/16 18:04

僕の場合は演奏に関してはあまり分からないので、そのミュージシャンがどういうアルバムをリリースしているか、どんなグループに所属しているかが重要になります。

そういう点で言えば、もっとソロ・アルバムを出して欲しかったんですけど、青木さんの参加しているバンドは好きなのばかりでした。

投稿: WESING | 2006/06/16 22:33

WESINGさんへ。コメント感謝致します。

>もっとソロ・アルバムを出して欲しかった

仰るとおりですね。もっとソロアルバムを出して青木さん自身の音楽を追求して欲しかったですね。でも、現在の音楽シーンでは難しかったかも知れませんね。

WESINGさんのリンクして下さった資料を見て、彼のLIVEを生で見てみたかったと思うばかりです。もう無理なのですね・・・残念です。
・・・合掌・・・

投稿: FUSION | 2006/06/17 07:53

青木さんの訃報には、ただただ驚いています。日本人№1ベーシストを失ってしまいました。「FOUR OF A KIND(1st)」のジャケット写真がとても悲しいです。

投稿: milkybar | 2006/06/17 21:15

milkybarさんへ。コメント感謝致します。

本当に残念でなりません。いまだに信じられません。
今は青木さんの曲を聴いてご冥福を祈るばかりです。

>「FOUR OF A KIND(1st)」のジャケット写真がとても悲しいです。
ハートのキングを失ったみたいですね・・・「Egret」が今は悲しく空しく響きますね。
・・・合掌・・・

投稿: FUSION | 2006/06/17 21:43

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 青木智仁さんを偲んで:

» Toshiki Kadomatsu vol.11_SEA IS A LADY [Music Avenue]
角松 敏生が1987年にリリースした全曲インストゥルメンタル曲のオリジナル・アルバムです。 それまでの歌モノのアルバムでも、自分でギターを弾いている事が多いところからもギターへの拘りは相当なものです。ましてや、FUSIONテイストの強いアルバムを出す事自体が、既に他のアーティストとはかなり違っていますね(笑) 1987年頃というと、私自身がFUSIONへの興味が薄れつつあった頃でした。 一時期のブームも去った停滞期といった感じだったように記憶しています。 そんな中でリリースされたこのアル... [続きを読む]

受信: 2006/06/16 00:40

» She is a lady ~角松敏生~ [Favorites Lab.]
角松敏生 SEA IS A LADY 夏になると必ず聴きたくなるアルバムの一つ。 夏~女~海 そしてインストというコンセプトを 角松敏生得意のギターに載せてストレートに表現したアルバム。 すべての曲に副題として女性の名前がついていて、角松敏生にとってその名の女性... [続きを読む]

受信: 2006/08/22 23:23

« 緊急報告 訃報 | トップページ | 検体番号54 <THIS SIDE UP(ディス・サイド・アップ)> »