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<“Akira's Jam”の全様・最終章>

前回、前々回の「“Akira's Jam”の全様」引き続き、最終章をお知らせします。

19:00 開演30分前。続々とお客さんがつめかけて超満員です。口コミで当日券を求めるお客さんも多数おいで下さり立見の方も・・・。年配の方ばかりと思いきや・・・驚いた事に20代から30代の方々が結構いらっしゃっいました。デビューから約30年経った現在でも幅広い年齢層に支持される和田さんはやはり素晴らしいミュージシャンだと再認識させられました。

Dscf0048_1 19:30 いよいよ「Akira's Jam」の本番です。「Bar QUEEN」さんのマスターのご挨拶と今回の趣旨を説明頂きました。今回の一番の功労者であるマスター。この方なくしてはこのイベントは無かったと言っても過言ではありません。

Dscf0033 さて一番手は「Champ」+和田アキラさんです。満場の拍手に包まれて「和田アキラさん」が登場です。今回は1バンド2曲ずつの演奏になります。彼達が選んだ作品は「Love Me」、「Departure in the Dark」実に面白い組み合わせです。「Love Me」は言わずと知れたプリズムのデビューアルバムからのチョイスです。問題は「Departure in the Dark」です。この曲Dscf0037_1 を演奏しますとMCされた瞬間、客席の一部から「お~」と言う驚きと喜び声が・・・。「Love Me」、「Departure in the Dark」ともにテクニック以上に感情表現が難しい楽曲です。しかし、この難曲をギタリスト「ぴぃーすけさん」が実に叙情的に歌い上げます。それに触発されてか和田さんも徐々に熱くなり素晴らしい泣きのギターを響かせていました。また、和田さんの熱いプレイに呼応するかのようにメンバー全員が実に繊細ながらも力のこもった演奏に見ている聴衆も引き込まれます。チョッピン一男くんの「Love Me」でのベース・ソロ(三位一体・ボーナスCDバージョン)良かったですね。私が知っている彼のスタイルは名前の様にチョッパー(スラップ)主体のスタイルですが、今回の様な叙情的なフレーズにおいても確かなテクニックでバンドのボトムをしっかりと支えています。しかし、やはりぴぃーすけさんのハートフルで知的なギターは凄いですね。ギタリストにとって一番大切な感情表現を確りと身に付けた素晴らしいギタリストです。
「Departure in the Dark」の核となるキーボードをリタルダンド矢作さんは難曲にも係らず色彩豊かに、そして感情を込めて実にラジカル、そして時にリリカルに表現していました。
「Departure in the Dark」は深町純さんの作品なのですが、このバンドのキーボード・リタルダンド矢作さんが深町さんのファンで、以前に深町さんのライブで「Departure in the Dark」をリクエストしたところ「君の為に演奏するよ」と言われた事があるそうです(驚)

Dscf0031 2番手は「Brazilian Skies」+和田アキラさんです。彼達が選んだ作品は「Unforgettable」、「Back Street Jive」。私のブログでも以前に紹介した「SURPRISE」からのナンバーです。この選曲は「Brazilian Skies」と言うバンドに非常にマッチしたベストチョイスです。メロディーが美しい「Unforgettable」、この曲での和田さんとたかすぃさんの華麗なハモリは良Dscf0028_1 かったですね。たかすぃさんのシングルコイルPU特有のブライトでクリーンなトーンと、和田さんのハンバッキングサウンドとのコントラストが明確で絶妙なハーモニーを響かせていました。
そしてグルーブ重視の「Back Street Jive」、ベースのタケさんが奏でるふくよかでタイトなフレーズと、さとさんの佐山さんのフレーズを実に忠実に再現した演奏は素晴らしいですね。基本が確りしていて安定感の有るピアニストです。そして「Champ」から連続出演のジェフ松下さんの重量感溢れるパワフルなドラミングが音像を立体的に演出して、まさにライブ感覚溢れる空間を創り出していました・・・流石です。
和田さんも現在のプリズムでは殆ど演奏する事の無い楽曲の様ですが、まさかここでこの2曲を聴けるとは・・・有難う御座います。和田さんが目を閉じて一音一音丁寧に思いを込めて、そしてまるで歌うかの様にギターを弾く姿が脳裏に焼きついています。緩急を活かした歌う様なラインはやはり和田さんの真骨頂ですね。深みを与え、味わいの有るそのサウンドを目の前で直に聴けたのです。感涙です。

Dscf0053 3番手は「M.M.M.M.」です。「BLACK BOTTOM BRASS BAND」のコピーバンドで「あるある大辞典」のテーマソングが有名ですね。ニューオリンズ・スタイルがとても新鮮でソウルフルでファンキーなホーンに絡むリズム隊が一体となり躍動感溢れる、明るさが彼達最大の持ち味です。聴いているこちらも自然と体がリズムをとっています。このバンドに和田さんは参加しませんでしたが、個人的に結構好きです。ブラバン出身の私としては・・・。

Dscf0030 4番手は「TKO」+和田アキラさんです。演奏する曲は「Sunrise Cruise」、「Memory Of Moment」。このバンドはあくまでもバンドサウンドを重視した演奏が持味の実にバランスの良いグループです。個人個人確かなテクニックに裏付けされたその演奏は安定感抜群で聴いていて気持ちが良いですね。和田さんもそれを感じたのか、レベルを抑えたオブリガート的なフレ4545161 ーズと、メリハリの効いた起承転結のあるソロを披露していました。特に「Memory Of Moment」は様々な展開を見せる難曲ですが、メンバー全員の一体感と言うか、お互いに音を聴きながら、臨機応変にサウンドを構築出来る凄いバンドです。またこの曲で見られた和田さんとギターのサギさんが繰広げたソロのかけ合いに見られたコールアンドレスポンスが実に気持ちが良いですね。それを象徴する出来事として、リハーサルの時、和田さんがサギさんに「コード進行に囚われないスケーリングとその活用法」を直接レクチャーしておられました。それがこの曲に活かされたようですね。和田さんのギターはこのバンドでは多彩なサウンド・バリエーションでサウンドと戯れるような演奏が印象的でした。
またこのバンド、お客さんを楽しませると言った点でもサービス心満天です。ベーシストのチョラップたけおさんのベースも凄いですが、それにも増してMCが最高に笑えます。こんなところにも彼達が如何にライブを多く経験しているかを窺い知れますね。また、キーボードのしげっちさん、ジャズを礎とした瞬発性の高いその独特のアプローチにビックリさせられました(某大学のJAZZ研を復活・運営したと言う経歴を持つそうです)。このTKO以外にもJAZZバンドも演っていて、しかもイケメン・・・実に羨ましい限りです。そして、ドラムの石さんの華麗でスピーディーなドラミングもこのTKOに良くマッチしています。今回の2曲以外も聴いてみたいと思わせるバンドですね。

45415641 さて、いよいよ最後、5番手を飾るのは「えれきてりっくばんど」+和田アキラさんです。今回出場した参加者の中では一番の年配(失礼)の方々です。言い替えれば、御当地いわき市のクロスオーバー・フュージョンシーンを創り上げた草分け的存在です。そんな彼達が演奏するのは「Spanish Soul」、「Prism」。真向勝負ですね。古くからクロスオーバー・フュージョンDscf0055 を演奏してきた彼達ならではの選曲をもって今回のトリを務めるのは当然ですね。今回の2曲は和田さんにとっても、勿論演奏者、観衆にとってもたまらない演奏です。ギタリスト「和田アキラ」を一番強烈に体感出来た瞬間でも有りました。「Spanish Soul」での絶妙な表情の変化を刻み込んで自由気ままで伸びやかに弾きまくる姿と、「Prism」での荒々しいうねりをも感じるパワー溢れるサウンドにテクニカルで瞬発性の高いスピード感溢れるプレイ・・・実に貴重な演奏を拝見できました。そして、この和田さん相手にロックスピリット全開の須藤さんのギターは何処か野心に満ちたスリリングな演奏は背筋が寒くなる程でした。超難解なユニゾン・フレーズの洪水を浴びる様に聴けて幸せでした。またベースのひろしさんの演奏技術の高さが創り出す余裕と言ったものが楽曲の美しさを引き出しているように思えます。ライブならではの覇気が有る演奏は素晴らしいですね。そしてこの豪快な演奏を松崎さんのドラムがタイトに、そして確実にコントロールしていました。
この強力なメンバーと和田さんが創り出すダイナミックで熱気溢れるサウンドは圧巻でした。

・・・以上を持ちまして“Akira's Jam”は大盛況のうちに幕を閉じたのです。ライブ終了後の打上に又もや参加させていただいたのですが、その時和田さんのご挨拶で「今後、また一緒に演奏できるかどうかは君達次第です。その時のためにしっかりと練習しておいて下さい。」とコメント頂きました。和田さんがプロとして投掛けた厳しくも暖かいお言葉ですね。一瞬静寂がその場を支配しましたが、次の瞬間「MCの練習じゃないからね」と言う言葉に皆さん大爆笑でした。それから、その日の余韻を楽しむかの様に皆さん和気藹々と各々音楽談義に花を咲かせるのでした。

そして、いよいよ私もその会場から去る時間がやって来ました。皆さんに御挨拶をし、最後に和田さんに御礼と御別れの御挨拶を・・・和田さんと握手をして「Bar QUEEN」さんをあとにするのでした。

*********

アッと言う間に過ぎ去った夢の様な二日間でしたが、今、幾つかの写真と「PRISMⅢ」に刻まれた和田さんのサイン・・・そして脳裏に焼きついた和田さんの面影と和田サウンドがあの時を物語る思い出となりました。それは私にとってかけがえの無い宝物です。

*********

最後に・・・・

和田アキラ様
大澤様
「Bar QUEEN」様
ぴぃーすけ様
チョッピン一男様
Champ様
Brazilian Skies様
M.M.M.M.様
TKO様
えれきてりっくばんど様
関係者一同の方々様

本当に有難う御座いました。そして御疲れ様でした。
お陰様で貴重な2日間を堪能させて頂きました。
これも皆々様の暖かい御好意によって経験できた貴重な財産です。

本当に有難う御座いました。

********

長々とした散文的な文章に御付き合いして下さった皆様、有難う御座いました。自分で読み返しても恥ずかしい位に稚拙な表現のブログとなってしまいましたが、今回はなるべく、よそ行きの言葉を避けて自分が思った事をダイレクトに綴ってみました。
また、何分、出演者の方々とも深い面識が無い為、間違った表記や誤解等あるかと思います。訂正等御座いましたらコメント頂ければ即座に修正対応致します。

それじゃ。また。

追伸:ひろし様、中G様、無理なお願いを聞いて下さり有難う御座いました。感謝致します。

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コメント

余計なコメントかも知れませんが、実に貴重な体験されたあなたが羨ましいです。
・・感動をありがとう!(ToT)

投稿: elmar35 | 2006/10/27 22:06

elmar35さんへ。コメント感謝致します。

elmar35さん・・・貴兄は良い方ですね。本当に感謝するばかりです。
今回の件については本当に私的の個人的な感傷を含んだ内省的なブログですが、お付合い下さいまして恐縮至極です。
elmar35さんがアラン先生と会った時の気持ちが少しだけ理解できた気がします。

PS:このところそちらにもなかなかコメントしていませんが(チョッとハードルが高くなってきました・・・汗)、何時も勉強させて頂いております。

投稿: FUSION | 2006/10/27 23:08

僕はアマチュアの演奏はあまり聞きたいとは思わないんですけど、これを読んだら聞いてみたくなりますね。
もっとも、好きな曲ばかりを演奏しているということもあると思いますが。
「Departure in the Dark」は僕も大好きな曲ですが、カシオペアがデビューした頃に深町さんと共演していました。

投稿: WESING | 2006/10/27 23:43

WESING さんへ。コメント感謝致します。

>アマチュアの演奏はあまり・・・
今回の出演バンドは実に素晴らしい方々でした。確かに好きな曲を演奏していると言うのもあるでしょうが、その楽しさがこちらにダイレクトに伝わって来て新鮮でした。演奏者が楽しんで演っていると言うのが一番重要ですね。

「Departure in the Dark」本当に名曲ですね。私も大好きです。


投稿: FUSION | 2006/10/27 23:59

おはようございます。
和田さん、仲間の方々とすばらしい時間を
共有できて、本当にほんとうによかった
ですね^^
和田さんの温かいお人柄のファンになり
ました。
私も泣きのギター、うなるギターを
聴いてみたいです。

投稿: まりん | 2006/10/28 09:02

当日も含め、今回のパーフェクトレポートもありがとうございました。
また、当日のFUSIONさんの、アノ、和田さんとの隣り合わせでのお話の様子・・・、うっすら涙さえ?浮かべていらしたような・・。それを見たワタシも、あー本当によかった!本当うれしいんですねー!と、涙してしまいました・・・。
ワタクシ、リタルダンド的には、本番直前リハで完全燃焼。演奏者のはしくれとしては、お客様に大変申し訳ありません!やはり本番は緊張のピークとなってしまいました。
(だって前日までは錯乱状態だったんですから)
ところが他のギタリスト等面々は、本番は和田さんの優しさのおかげで、今までになかったほど、愉しんで演奏できた と言っています。ワタシも見た中であんなにはじけてる演奏するみんなをみたことありませんでした。
私は演奏の中で、和田さんからの暖かく大きなオーラを感じながら演奏していました。緊張なんてしてる場合ではないすね!
この和田さんのようなやさしさ、激しさみたいな情緒あふれる演奏・・、コレをめざしてがんばります。←はぁー遠い道筋だじょ
機会がありましたらまた、観に来て下さい。
そのときは演奏者のはしくれとして、本番ピークで!?☆#жзЮг←錯乱はもういいっつの

投稿: リタルダンド矢作 | 2006/10/28 17:25

まりんさん。コメント感謝致します。

本当に感動的な2日間でした。

和田さん・・・プリズム、もし興味がありましたら是非一度聴いてみて下さい。きっとまりんさんも気に入って頂けると思います。

そう言えば神戸でライブがあるようです。宜しければ・・・

“PRISM vs assure(菅沼孝三&大高清美)“
http://www.prismjapan.com/info.html

投稿: FUSION | 2006/10/28 17:43

リタルダンド矢作さんへ。コメント感謝致します。

ライブお疲れ様でした。そして、感動を有難う御座いました。和田さんと同じステージでしかも一緒に演奏出来るなんて本当に羨ましい限りです。これも限られたミュージシャン、選ばれたバンドのみに許された事ですね。
今回のライブはいわき市での伝説としてこれから語り継がれる出来事だと思っています。その記念すべきライブの最初のサウンドをリタルダンド矢作さんのキーボード・ソロで幕を開けたのですから・・・素晴らしい事ですね。
私は貴兄達を誇りに思います。

投稿: FUSION | 2006/10/28 18:08

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