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2006/12/31

<PRISM+Friends~森園勝敏~>

先日(12/29)、仙台のライブハウス「ENN」で開催されたプリズムのライヴに行って来ました。

先ず始めに、このライブは私的にプリズム・ファンの一人としてプリズムを見つめ直す重要で価値のある大切なイベントになりました。その理由は後ほど・・・。

さて、ライブの模様をお伝えしようと思いますが、例の如く・・・写真撮影は基本的に禁止でした。よって拙い文章からご想像下さい。
それと、またしても非常に最高の席でプリズムサウンドを堪能できました。本当に私は運が良いとつくづく実感しました。

今回は、PRISM+Friendsと題してオリジナル(初代)メンバーの森園勝敏さんがゲスト参加となりました。森園さんがいらっしゃるという事は・・・多分、初期のナンバーが中心になるのではと予想しましたが・・・以下に演奏曲目を記します。

<一部>
01.Prime Directive (mju:)
02.Daydream(SECOND THOUGHT/SECOND MOVE)
03.Karma(SURPRISE)
04.Morning Light(PRISM)
05.Wind(VISIONS)

<二部>
01.Ideogram(REJUVENATION)
~ドラム・ソロ~
02.Lady Violetta(GOLDEN PICNICS by四人囃子)
03.Love Me(PRISM)
04.Spanish Soul(SECOND THOUGHT/SECOND MOVE)
05.Beneath The Sea(SECOND THOUGHT/SECOND MOVE)
アンコール
Napoli(In The Last Resort)

※( )はオリジナル曲収録のアルバム名です。

やはり予想通り森園さんが在籍していた1st「PRISM」2nd「SECOND THOUGHT/SECOND MOVE」を中心とした古くからのプリズムファンにとっては嬉しいナンバーが並びましたね。
しかし、そこは現在のメンバー「和田アキラさん、木村万作さん(今日12/30誕生日ですネ。おめでとう御座います。)、岡田治郎 さん」と言う日本を代表するミュージシャンが織成す、今のプリズムらしさを充分に発揮したタイトで繊細で勿論テクニカルで、そして類稀な歌心を機軸とした生々しい感情のバイヴレーションをその懐かしい曲に注ぎ込んで、それは宛も新曲の様に新鮮に表現されていました。

特にドラムの木村さんのパワーとテクニックと表現力は筆舌に値します。何よりも彼の演奏には兎に角「ゆとり」と言ったものが感じらますね。時にパワフルに、時にソフトにと、緩急自在で柔軟なスタイルは彼の最高の持味ですね。そのダイナミックスを完璧にコントロールしたドラミングは安心感となりリスナーに伝わってきます。それはプリズム・サウンドの骨格をまざまざと見せ付けられた素晴らしい演奏です。また、ほんの数メートルと言う近距離で聴いているにも係らず、そのサウンドは心地良く響きました。これほど強力な演奏とサウンドなのに・・・不思議です。何れにしましてもドラマーとして日本の頂点に居る方だけあって、本当に素晴らしい演奏と存在感をまざまざと私の中に残してくれました。

ベースの岡田さんは、その毅然とした演奏姿勢にこちらまで緊張感を強いられます。しかし、それだけに在らず、安定したスムーズなプレイからは確かな信頼感が伝わってきます。流石に渡辺健さんの後任として選任された方だけあって全く違和感なくプリズムサウンドを響かせていました。目を瞑って自由気ままで伸びやかに弾きまくる姿がとても印象的でした。私も同じく目を瞑って聴いてみると、音像と独特の浮遊感とふくよかで優しいサウンドにすっかり魅了されてしまいました。スケールの大きなベーシストですね。

そしてこの二人が複雑に、そして巧みに絡み合うベースとドラムが絶対的な「今のプリズム」のボトムを構築しています。彼達のリズムに対する自由な解釈とそのプレイは素晴らしいですね。驚異的に難解なフレーズとリックをさらりといとも簡単そうにこなしていましたし、かと思えば、無駄なテクニックに逃げる事のないハートフルな演奏も素晴らしいですね。本当にハイアビリティーで精妙なリズム隊です。

また、スペシャル・ゲストの森園さんですが、彼のギターサウンドは和田さんに比べれば実にシンプルです。エフェクターもそれ程に使用していませんでした。これは石巻市でのライヴにおいてもそうでした。そこには森園さんの頑固なまでにギター・サウンドに対するポリシーを感じるのです。今回もストラト一本でした。私的に、彼ほどストラトの魅力を引き出せるギタリストは日本にそういません。彼こそその一人だと今でも思っています。そこから紡ぎ出される繊細でブルージーでナイーブなフレーズは素晴らしいの一言です。また、シングルコイルPU特有のブライトでクリーンなトーンで奏でられた歌心溢れる「Lady Violetta」に代表される胸を刺すロマンティックなフレーズは流石です。

和田さんはと言えば・・・今更にして私の様な輩が何もコメントする必要はありませんね(笑)。ただ、今年三回ほど和田さんのギターサウンドに接しましたが、当然の如く、今回はプリズムとしてのそのどれよりも一番素晴らしいギターサウンドを響かせていました。また、先に述べた強力なリズム隊をバックに、疾走するかの如きスピード感抜群のギターサウンドは爽快ですね。これぞ和田サウンドの真骨頂ですね。それと、今回如実に実感したのは、和田さんのバッキングの素晴らしさです。ご存知のように基本的にはキーボードレスの3ピースですから、そのサウンド・バリエーションから考えれば音の厚みが希薄に成りかねません。しかし、このバンドはそれどころか3人の織成す類稀なアンサンブルによってそれを微塵も感じさせません。そこには無論、強力なリズム隊の存在が大きいのでしょうが、和田さんの実に多彩で、尚且つ独特なヴォイシングによるコード・ワークと、シャープで均整の取れたカッティング、それとボリューム・ペダルとギターシンセを効果的に使ったバッキング、この全てがもしかするとプリズムのギター・サウンドの核なのでは?と思うほどのエクスプレッションを感じさせます。

Dscf0013_1 そんな素晴らしいライブも終了し、サイン会が催されました。勿論、またもや図々しくサインを強請りました。私が今回持参したアルバムは「OUT&ABOUT」と「PRISM JAM」です。特に「PRISM JAM」は今回木村さんのサインを頂いたので・・・残るはポンタさん、渡辺健さん、佐山雅弘さんのサインを頂ければ・・・難しいそうです(苦笑)
Dscf0016 この時、和田さんにご挨拶をさせて頂きましたが、何時もと変わらない表情で気さくにそして笑顔で対応して下さいました。今回、この会場でプリズムの「三位一体」も購入し和田さん並び皆々様にサインを頂きました。この時、和田さんから意外な一言が

「今日のライブもブログに書いてよ」

・・・って、和田さんが私のブログに目を通して下さっていたとは!!!・・・確かに以前お会いした時、もし宜しければ・・・と言うお願いをしました。(それも図々しくメールでアドレスまで入れて強制的にお願いするといった荒技を繰り出しました・・・今ここでご無礼をお詫びします。和田さんすみませんでした。)。「本当に読んでくださっていたのですね。有難う御座います」とお礼を述べ「変な事書いたりしたらゴメンナサイ」と予め言ったのですが「変な事書かないでね」と早速釘を刺されました・・・和田さんにとっての「変な事」とはどの様な事なのか・・・ライブでミスった事とかなのか?・・・気になります(笑)。
でも・・・和田さんが私の拙いブログを読んでいるという事は・・・本当にうかつに変な事書けなくなりました・・・これはプレシャー以外の何者でも無いですよ。そんな事思ったら緊張して・・・やっぱり変な事書いてしまいそうです(笑)

それから、暫くの間、和田さん、森園さん、木村さん、岡田さんとファンの方々とのやり取りをみていました。皆さんやはり私と同じように各々思い出のアルバムを持参してサインを頂いたり、写真撮影をしたりと実に和やかで明るい雰囲気がその場に漂っていました。それを見ていると私まで何だか嬉しい気持ちになりました。

さて、今回のライブを拝見して、私個人的に実に感慨深いものを感じました。プリズムのファンの一人として解った事があります。それはあくまでも内省的な感懐とも言える事なのですが、・・・

和田さんからお叱りを受けるかもしれませんが・・・お恥かしい話で恐縮ですが、実際に今の3人のプリズムになってから初めてライヴ体験でした(汗)。そして感想は・・・もはや私の想像と過去のプリズムの印象を凌駕するほど素晴らしいものでした。それは今までのプリズムに対する私なりの考えを改めなくてはいけないほどに嬉しいショッキング(笑)なひと時でした。

正直、私が追い求めていたプリズムは過去の(今から約20年前)面影を引きずった懐古的なものでした。確かに多感な年頃に受けた強烈なインパクトを拭い去る事は出来ませんし、私自身そうしようとも考えてはいません。しかし、今日のライブを見て、プリズムは・・・今も進化している現在進行形のバンドなのだ・・・と強く認識しました。それ故、ファンの一人としてバンドと歩調をあわせるが如く進歩しなければと痛感しました。

和田さんは、プリズムというバンドについて以前に雑誌のインタビューで「プリズムは自分のライフワークとして一人になっても一生続けていくよ」とコメントなさっていました。この言葉を今日思い出しました。そして、私もプリズムが続く限り 「今のプリズム」を今まで以上に応援しようと新たに思いました。

今日のライヴは、今年最後で、そして最高の和田さんからのプレゼントでした。本当に有難う御座いました。本当に・・・・感謝致します。

***********

さて、今年は是が最後のブログになります。このブログを始めて何とか2回目のお正月を迎えられます。それも、この拙いブログを読んで下さる心温かい皆々の応援があればこその事と感謝するばかりです。
もう少しいろんな事を記したいのですが、何分いい加減な性分ですのでご勘弁ください。暫くはこのペースのまま来年もがんばります。

来年も宜しく御付合いくださいますよう、そして更なる御愛好のほど伏してお願い申し上げます。

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。

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コメント

今年のよい締めくくりとなるすばらしいライヴだったことが良く分りました。
・・Prism人脈を制覇しようと目論んでおられたとは(笑)
それこそFUSIONさんのライフワークですね。

今年も興味深い記事をありがとうございました。
2007年も引き続きよろしくお願いします・・良いお年を!

投稿: elmar35 | 2006/12/31 08:41

elmar35さんへ。コメント感謝致します。

来年はもう少し前向きにプリズム・和田さん・そしてFUSIONを応援していこうと思います。

今年もお世話になりました。来年も宜しく御付合いください。良いお年を!!!

投稿: FUSION | 2006/12/31 16:01

FUSIONさん、今年は忘れることの出来ない1年になりましたね。
憧れの方とお知り合いに!
当方も落ち着いたら、またまたLIVEに出かけようと思っています。
今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。

投稿: 河童アヒル | 2006/12/31 17:41

河童アヒルさんへ。コメント感謝致します。

暖かいお言葉、感謝するばかりです。お蔭様で今年は忘れることの出来ない1年になりました。
来年はアコギ関連のレヴューを何件か予定しております。是非またコメントお待ちしております。

今年もお世話になりました。来年も宜しく御付合いください。良いお年を!!!

投稿: FUSION | 2006/12/31 17:50

本当に今年はFUSIONさんにとって、すばらしい年になりましたよね。
FUSIONさんの人生を変えたプリズムのライブにいつの
日にか行けたらなぁって思っています。
(この前、神戸の情報を書いていただいてありがとう
 ございました)
和田さんのお人柄も素敵でいらっしゃいますよね。

今年はお世話になって、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

投稿: よっこ | 2006/12/31 22:04

こんばんは。
私もFUSIONさん程ではありませんが、FUSIONが大好きな一人としていつも楽しませて頂いてありがとうございました。
FUSIONさんのアルバム・レヴューのように内容の濃い記事を書きたいのですが、まだまだです。
来年も素晴らしいアルバム紹介を楽しみにしています。
では、良いお年をお迎え下さい。

投稿: kaz-shin | 2006/12/31 22:38

よっこさんへ。コメント感謝致します。

今年も本当にお世話になりました。何時も優しく素敵なコメント感謝致します。
いつか是非プリズムのライヴを見てくださいね。きっと気に入って下さる筈と信じています。

来年も宜しく御付合いください。良いお年を!!!

投稿: FUSION | 2006/12/31 23:57

kaz-shinさんへ。コメント感謝致します。

貴兄の音楽に対する愛情と、ずば抜けた音楽知識には何時も勉強させられます。来年は私も、もう少し幅広く音楽に接してみようと思っています。

来年も宜しく御付合いください。良いお年を!!!

投稿: FUSION | 2007/01/01 00:04

はじめまして。
PRISMファン歴29年のiwanaと申します。
私もこのLive行きました。昨年は思いがけずPRISMのLiveに5回も行くことが出来、PRISMを堪能することが出来ました。
今年はNewアルバムのリリースとイベントがあるということなので、とても楽しみにしています。また、FUSIONさんのレヴューも楽しみにしています。

投稿: iwana | 2007/01/01 12:58

iwanaさんへ。コメント感謝致します。

初めまして。お立寄り有難う御座います。
PRISMファン歴29年ですか・・・私とは気合の入り方が違うようですね(驚)。そんな方からコメント頂けるとは光栄です。もし、情報等御座いましたらどんどんコメント頂けると幸いです。
今年のイベントとニューアルバムが嬉しいですね。

このところ和田さんともほんの少しですが接点を持つことが出来、大変嬉しい反面、和田さんが読んでいると思うと正直プリズム関連のレヴューをするのが怖くなっています。でも、読んでくださる方に喜んで頂けるようなレヴューを心がけがんばりますので、今後も宜しくお付合い下さい。

投稿: FUSION | 2007/01/01 18:22

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいいたします。
ライブ三昧大変羨ましいです。
私はなんでもいいのでライブに行きたい今日この頃です。

投稿: bonejive | 2007/01/01 21:32

僕も一度はPRISMのライブを見たいと思っているけれど、なかなか機会に恵まれません。
また、今年も詳細なレヴューを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
 さて、そろそろ僕のブログではプリズムと出会いの時期になります。


投稿: WESING | 2007/01/01 22:22

bonejiveさんへ。コメント感謝致します。

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお付合い下さい。

実は、私もこれだけライブに足を運べるようになったのはそう昔の事ではありません・・・やはり仕事が優先され思うように行動に移せませんよね・・・お察しいたします。

投稿: FUSION | 2007/01/01 22:33

WESINGさんへ。コメント感謝致します。

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお付合い下さい。

>さて、そろそろ僕のブログではプリズムと出会いの時期になります。
おっと!!!それは実に興味深いですね。多分WESINGさんの事ですから松岡さんとの絡みなども期待してしまいます。また、いろいろ教えて下さい。

投稿: FUSION | 2007/01/01 22:37

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ところで、プリズムに関してはほとんど初期しか
聴いてない不勉強者です。
ただ、デビュー時のクラプトン前座での衝撃が大きく
その当時は、メインを食った、とみんなに話してました。

ポリドール時代のアルバムを今また聴きなおしてみるとフュージョンというより、プログレって思えるところも発見したりして新鮮です。

投稿: Sken | 2007/01/01 23:04

Skenさんへ。コメント感謝致します。

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお付合い下さい。

>ポリドール時代のアルバムを今また聴きなおしてみるとフュージョンというより、プログレって思えるところも発見したりして新鮮です。

仰る通りですね。当時、あのようなアプローチでのバンドは国内外問わず、非常に稀なるバンドでしたね。

クラプトンの件も、今でも語り継がれる伝説ですね。ハウンドドックの西山さんが、クラプトン目的でコンサートに行ったら、前座のプリズムに魅了されそれからプリズムのファンになったと公言していのを思い出しました。

投稿: FUSION | 2007/01/01 23:28

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(*^^)v

投稿: よっこ | 2007/01/03 10:44

よっこさんへ。コメント感謝致します。

明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお付合い下さい。

投稿: FUSION | 2007/01/03 11:13

FUSION様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年も内容の濃い記事を期待しております。

投稿: milkybar | 2007/01/03 13:30

milkybarさんへ。コメント感謝致します。

明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお付合い下さい。

あまり濃すぎてギトギトにならない様にがんばります。
今年も貴兄のブログを読んで勉強させて頂きます。

投稿: FUSION | 2007/01/03 17:12

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