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CANARY ISLANDS (カナリア諸島にて)

もうじき9月になろうとしていますが、やはり暑さが厳しい毎日が続いています。体調管理には十分ご留意下さい。
さて、前回は「涼感溢れるアルバム・ジャケットの作品」を紹介しましたが、今回もこの時期だからこそ是非にも紹介したいアルバムがあります。それがこの作品です。

Canary_islands

如何でしょうか?南欧の避暑地を想わせる青く透けるような空気感と柔らかい日差しが、海辺の建物とバランス良く調和して麗らかで清楚な美しさが魅力的なイラストですね。暑さと疲れを癒してくれるような平和な安らぎを与えてくれます。また見ているだけでエーゲ海にいる様な気分にさせてくれますね。

(このイラストは「HITOSHI SHIBATA」と言う方の作品です。)

気になるこのアルバムのタイトルは

「CANARY ISLANDS(カナリア諸島にて)」

Along_vacation ・・・カナリア諸島にて???・・・そう!もうお解かりですね!あの一世を風靡した大滝詠一さんの名盤「A LONG VACATION」に収録された1曲です。このアルバムはそんな大滝さんの数ある作品から選りすぐられたナンバーをアメリカのミュージシャンがカバーした興味深いアルバムです。勿論、全編英語のボーカル・ナンバーです。

この「A LONG VACATION」がヒットしたのは私が高校生の時分でした。ご多分に漏れず私もこのアルバムの持つ独特の語り口で綴られた透明感のある美しい作品に魅了されたのでした。そんな作品を如何にカバーするのか???

アルバムの詳細は以下の通りです。

CANARY ISLANDS(1992年発表)   
1. CANARY ISLANDS
 
<カナリア諸島にて>~A LONG VACATION~
2. RAINY WEDNESDAY
 
<雨のウェンズディ>~ALONG VACATION~
3. OH, PLEASE COME BACK
 
<君は天然色>~ALONG VACATION~
4. BLAME IT ON THE MERENGUE
 
<恋はメレンゲ>~NIAGARA MOON~
5. KAREN
 
<恋するカレン>~ALONG VACATION~
6. PEPPERMINT BLUE
 
<ペパーミント・ブルー>~EACH TIME~
7. NIAGARA MOON
 
<ナイアガラ・ムーン>~NIAGARA MOON~
8. BACHEOR GIRL
 
<バチュラー・ガール>~EACH TIME~
9. IF I COULD SEE YOU IN MY DREAM
 <夢で逢えたら>

< >は邦題、~ ~はオリジナル収録アルバム

<MUSICIANS>
Anthony Jackson(b) Ray Chew(key) Harry Whitaker (key) Barry Finnerty(g)<Solo on Track-8> Graham Hawthorne(d) Val Hawk(vo)<Tracks-2, 6, 7> Starlette R. Kirby(vo)<Tracks-4, 8, 9> Aaron Loo(programming)

<Guest Artists>
J.T. Taylor(vo) <Tracks-1, 3, 5> Dave Valentine(flu)<Solo on Track-1> Steve Thornton(sax) <Solo on Track-7> Eddie Henderson(Flugelhorn) <Solo on Track-2> Kim Waters(sax) <Solo on Track-3>

気になるのはやはりアンソニー・ジャクソン(b)とバリー・フィナティー(g)、そしてゲスト参加のデイヴ・バレンティン(flu)とJ.T. Taylor(vo)でしょうか??

大滝さんの楽曲と比較すると、このアルバムのアレンジは、より現代的で過剰な装飾を廃したそのシンプルなサウンドはライトで端麗で丸みを持った作品に仕上げられています。非常にカラフルな内容で、実に清楚で慎ましい美しさが魅力ですね。
また、リズム・アレンジが実にフレキシブルで、アルバム全体に多彩で躍動感溢れるサウンドを響かせています。何より、ぜい肉を削ぎ落としたそのアレンジがメロディーをひき立てて、実に心地よい時間と空間を提供してくれます。

このアルバムを聴いて痛烈に感じた事は、音楽の楽しみ方の一つの方法論として作者の意図に縛られる必要はないという事です。あくまでも大滝さんの作品とは全く別の視点からこの作品に向かったほうがより一層に楽しめるのではないでしょうか。
とは言うものの、やはり大滝さんのアメリカン・ポップスの影響を受けた作品群に共通する洋楽的センスが実に素晴らしいと言う事を再認識させられるアルバムだったりします。全く違和感無くこれ等の楽曲が英語でカバーされています。

このアルバムはこれからの季節にピッタリな作品です。クーラーを止め窓を大きく開けて心静かに落ち着かせて聴きたいですね。

晩夏の午後の柔らかな日差しと爽やかで涼しげな風の如き、どこか優しい心地良さに満ちた作品です。

それじゃ。また。

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コメント

暑いですネ。
A Long Vacationをアップしよかな~って思ってたとこでした・・止めときます。
・・LPしかないし。(汗)
私も高校生の頃オンタイムで聴いてたクチです。
ガイジンさんのヴァージョンは未聴ですが、メロディが良いのではまってるんでしょうね。
・・JTってまさかジェームス・テーラーですか?

投稿: elmar35 | 2007/08/26 11:51

elmar35さんへ。コメント感謝致します。

>メロディが良いのではまってるんでしょうね
このアルバムは仰るように大滝さんのメロディーセンスの良さ故、実に英語とマッチして違和感無く響いています。チョッとインパクトに欠けるかな?と言う印象も聴き込むとそれがまた魅力だと気付かされます。好盤です。

J.T. Taylorですが「クール&ザ・ギャング」のボーカリストです。確かに紛らわしいですよネ。

投稿: FUSION | 2007/08/26 12:05

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