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2008/01/24

「White Elephant(ホワイト・エレファント)」再発について一言!

前回、昨年の暮れに再発されたアルバム、「KEEP(キープ)」の「Rock’n Rocked Rock」を紹介しましたが・・・さて、実はもう一枚どうしても紹介しておきたい、やはり再発されたアルバムがあります。それが、これです・・・

「Mike Mainieri & Friends(マイク・マイニエリ&フレンズ)」「White Elephant(ホワイト・エレファント)」

Mike_mainieri12 実は、このアルバム2007年12月19日にこれまたヒッソリと再発されていました。私、以前からこの再発は知っておりました。しかし、実は1994年に初CD化されたとき既に購入していたので少々静観していました(丁度、私のブログ休止と重なった事も理由の一つでしたが・・・)。しかし、やはり今回の再発が如何に話題となるのかフュージョン・ファンとしてはやはり気掛りでなりませんでした(笑)。・・・さて、それでは巷での噂はと言うと・・・これが一切無し!!!結構様々なサイトを覗いて見ましたが、全く持って話題に登らないのでした。1994年に初CD化された時は、結構話題になったのですが・・・これはいかん!!!一大事とばかりに慌てて私のブログで紹介しなければと思い立ちました・・・と言うわけでこのアルバムを知らない人の為に、私のバイブルでもある「Disc Guide Series 01 FUSION(ディスク ガイド シリーズ01 フュージョン)」から引用させて頂きます。

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White Elephan/Mike Mainieri & Friends

フュージョン界最大の”幻の名盤”といわれたアルバム。自主制作のような形でリリースされたオリジナルLPは1100枚しかプレスされず、94年に未発表曲入りでCD化されたときは大きな話題を呼んだ。・・・<中略>・・・70年代後半のフュージョン・シーンの中心的存在になるミュージシャンたちがセッションを繰広げて製作したのがこのアルバムだ(69年~72年録音)。つまりこのセッションは、まさに”フュージョンの原点”のひとつだといえる。・・・<中略>・・・新しい音楽を作り出そうとした瞬間を記録した、重要なアルバムである。・・・<中略>・・・かなり時代を感じさせるものもあるが、貴重な歴史の記録である。そう、すべてがここから始まったのだ。

以上「Disc Guide Series 01 FUSION(ディスク ガイド シリーズ01 フュージョン)」より熊谷美広さんのレヴューを一部抜粋・引用し掲載させて頂きました。

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あの熊谷美広さんをして「貴重な歴史の記録である。そう、すべてがここから始まったのだ。」と言わせるだけのアルバムです。正直、フュージョン・クロスオーバーと言うよりも、ボーカル・ナンバーが多く収録され「ジャズ・ロック」とも表現出来る作品群ですが、兎にも角にも参加ミュージシャンが実に素晴らしく、・・・・マイク・マイニエリ、ウォレン・バーンハート、マイケル・ブレッカー、ランディー・ブレッカー、ロニー・キューバー、スティーヴ・ガッド、ニック・ホルムス、トニー・レヴィン、スー・マンチェスター、ナット・パヴォーン、ヒュー・マクラッケン、ドナルド・マクドナルド、ジョン・ピアソン、デヴィッド・スピノザ、アン・E・サットン、フランク・ヴィカーリ、ジョージ・ヤング・・・・といった豪華な顔ぶれとなっております(正直、全く知らない人もいるのですが・・・苦笑)。また、松下佳男さん曰く「この20人の大所帯が、その後の、ニューヨークのトップ・プレイヤーとして、大活躍した事を思うと、より、このホワイト・エレファントというバンドがいかにスゴカッタということがわかる。」とコメントしていましたが、まさにその通りですね。

個人的な意見ですが、正直なところ楽曲自体は今となってはかなり古臭く、作品を創る上での方法論的には些か陳腐と言えるかも知れません。しかしながら、この作品がつくられた69年~72年は多分にこの様なサウンド・アプローチをした作品はなかったのでしょうネ。当時の音楽シーンの息吹が感じられる貴重な作品でもあります。そんな意味でも、このアルバムは良くも悪くもリスナーそれぞれが幅広い解釈を許容できる、多義的作品とも言えるでしょう。それはこのブログをご覧の方々が自分自身でお確かめ下さい。

Mike_mainieri3 しかし、今更ながらにして、この「Mike Mainieri(マイク・マイニエリ)」と言うミュージシャンはやはり凄いですね!私のCD棚をチョッとさがしたら、彼の名前がクレジットされたアルバムが・・・「STEPS AHEAD」一連のアルバムは言うに及ばず、「LOVE PLAY」、David Sanbornの「HEART TO HEART」「Hideaway」 、そして日本のフュージョン・シーンに金字塔を打ち立てた渡辺香津美さんの「TO CHI KA」、深町純さんの「ON THE MOVE」「JUN FUKAMACHI & THE NEW YORK ALL STARS LIVE」、そしてチョッと意外なところでは「SMAPPIES」・・・まだまだありそうですネ(笑)。いやはや、驚くばかりの名盤にその名を記しています。改めてマイク・マイニエリというミュージシャンの偉大さを認識させられた次第です。

さて、この「White Elephant(ホワイト・エレファント)」が作成そして発売された時代背景を見てみると・・・1970年4月ポール・マッカートニーがビートルズ脱退を表明し、確実にロックの歴史が変ろうとした時代にこの作品は作成された訳ですが、実際に発売されたの1972年といえば、アメリカの「名前のない馬」、デレク&ドミノスの「いとしのレイラ」、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」、 ミッシェル・ポルナレフの「愛の休日」等と言った作品ががビルボードのヒットチャートを賑せていたそんな時代において、この 「White Elephant(ホワイト・エレファント)」はやはり「早すぎた作品」だったのかも知れませんネ。
実際、ライナーにおいて「このアルバムは、時代に先んじてたんだね。そのレコード会社(ジャスト・サンシャイン・レコード)も失敗に終わっちゃって、バンドも散ってドリームスやブレッカー・ブラザースやリマージュなどといった他のバンドになっていったんだ」と記されています。

しかし、このアルバムが実際に存在し、そして語り継がれ、発表から35年経過した現在においてもその重要性は何ら変わりないものなのです。歴史とは絶え間なく創られていますが、それを後世の人々が受け継ぎ残されるもの・・・それは、ほんの一握りに過ぎないかも知れません。「歴史を学ぶ」と言ったら御幣があるかもしれませんが、時としてそれが音楽を語る上で・・・いや楽しむ上で至極重要なファクターになる事があります。ものには全て始まりがあるなら、まさにこの作品も確実にその「始まり」を意味するアルバムです。もし、いまこのブログを読んで興味を抱き、そして「White Elephant(ホワイト・エレファント)」を手にし、そのサウンドに触れたなら・・・そんな歴史を感じて聴いて頂けると幸いです。
因みに今回新たに発売されるCDには・・・未発表音源も収録されています。

最後に、

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「マイク・マイニエリ自身、このアルバムをベストのフュージョン・アルバムと思っている。その理由はごく自然発生的に、全く実験的に作られたものだから。」

「フュージョンの起点ともいえる歴史的な問題作「ホワイト・エレファント」がついに登場する。60年代末期のN.Yのスタジオ・ミュージシャン達の同じ仲間意識と経験が今日のフュージョン・ミュージックを誕生させた。これはその原点であり、必聴の”幻の名盤”だ」

以上、音楽誌「ADLIB」編集長 松下佳男さんが1994年に初CD化された時に記したライナー、及び推薦文を掲載させて頂きました。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

それじゃ。また。

***1972年のヒット曲*** 喝采、学生街の喫茶店、太陽がくれた季節、結婚しようよ

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コメント

こんばんは。
1994年にJazzlifeのディクレビューでとりあげられていたのを覚えています。
購入した気がしますのでこれから探そうかと思います。
StepsのSmoking' The Pitは夏頃じっくり聴き直しました。
こちらも素晴らしい作品かと思います。

投稿: bonejive | 2008/01/25 23:08

bonejiveさんへ。コメント感謝致します。

そうですか!1994年にリアルタイムで購入されていましたか!正直、愛聴盤・・・とは言えませんが(苦笑)素晴らしいアルバムだと思います。

>StepsのSmoking' The Pit・・・
実はこのアルバム探しています。聴いた事がありません。「六ピ」華やかな頃の熱い演奏・・・羨ましいです(涙)

投稿: FUSION | 2008/01/26 13:26

こんばんは。
近くのCDショップに再発の紙ジャケホワイト・エレファントがありまして買おうかどうか迷っていましたが、やっぱり買います!
マイク・マイニエリの“ごく自然発生的に、全く実験的に作られたもの”故のベストのフュージョン・アルバムというコメントも素晴らしいですね。

投稿: milkybar | 2008/01/26 21:30

Smokin' in the Pit / Steps Ahead
Amazonにあります。

投稿: bonejive | 2008/01/26 21:43

milkybarさんへ。コメント感謝致します。

そうですか!購入決定ですか!嬉しいですネ。 milkybarさんの事ですから、このアルバムの重要性と素晴らしさきっと理解して頂けると思います。
今回の記事を気に留めていただけた事、本当に有難う御座います。

投稿: FUSION | 2008/01/27 10:54

bonejiveさんへ。コメント感謝致します。

情報有難う御座います。正直、私アマゾンにて購入経験が無いもので(恥)地道に近くの中古CDショップで探していましたが・・・やはりアマゾンで購入する事にしました。情報有難う御座います。

投稿: FUSION | 2008/01/27 10:58

初CD化の際に買いましたが、どういうサウンドかまったく覚えていないので聞いてみました。
演奏自体は当時のクロスオーバーという感じで悪く無いんですけど、ボーカル・ナンバーが多いですね。
その辺りが僕には、ちょっと、でした。
インストを想像している人は注意した方が良いです。

再発のことは雑誌で見た記憶があります。
初CD化のときは2枚リリースされましたが、今回の再発盤ではどうなんでしょう?

投稿: WESING | 2008/01/27 23:44

WESINGさんへ。コメント感謝致します。

やはりWESINGさんも既にお持ちでしたか!仰るようにボーカル・ナンバーが多く、それ故、違和感(?)を感じるかも知れませんネ。このアルバムでは、フュージョン創成期の息吹をみんなで感じましょう。

>初CD化のときは2枚リリースされましたが、今回の再発盤ではどうなんでしょう?

「2CD」で尚且つ、またもや未発表音源が・・・一体どれだけ隠し持っているんでしょうかネ(涙)

投稿: FUSION | 2008/01/28 18:48

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