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2008/09/19

Feeling Good(フィーリング・グッド) <Randy Crawford & Joe Sample>

Feeling_good 前回、スティーヴ・ガッド関連でエリック・クラプトンのアルバムを紹介しましたが・・・そうなると、やはりこのアルバムを是非とも紹介しなければ思い立った次第です。今回も前回と同じくヴォーカルものですが・・・前回のReptile(レプタイル)よりは明らかに私のブログにマッチしたアルバムだと思いますが(笑)、如何でしょうか。

Feeling Good(フィーリング・グッド)
Randy Crawford & Joe Sample (ランディ・クロフォード&ジョー・サンプル)

01. Feeling Good 
02. End of the Line 
03. But Beautiful 
04. Rio De Janeiro Blue 
05. Lovetown 
06. See Line Woman 
07. Tell Me More and More and Then Some 
08. Everybody's Talking 
09. When I Need You 
10. Save Your Love For Me 
11. Last Night at Danceland 
12. All Night Long 
13. Mr. Ugly 

Randy Crawford(Vo) Joe Sample(pf) Steve Gadd(d) Dean Parks(g) Ray Parker Jr. (g) Anthony Wilson(g) Christian Mcbride(g) Luis Quintero (per)

今回、この「フィーリング・グッド」(2006年発表)を採り上げたもう一つの理由として・・・2008年9月24日に、またしてもランディ・クロフォードとジョー・サンプルによるニュー・アルバム「No Regrets (ノー・リグレッツ)」が発売されようとしています。そんな意味でも、今回是非とも紹介しておきたかったアルバムでもあります。

私がこのアルバムを購入した理由はただ1つ・・・1979年にクルセイダーズが発表した、あの名作「Street Life」でタイトルソングでもある「Street Life」を歌っていたのが「ランディ・クロフォード」であり、その彼女が「ジョー・サンプル」とアルバムを創る・・・となればFUSIONファンの・・・いやクルセイダーズ・ファンの私としては黙って見過ごす訳にはいきません。尚且つ、個人的には「Street Life」を「Joe Sample、Stix Hooper、Wilton Felder」のオリジナル・メンバーで再演を期待したりしていたのですが・・・なんと「スティーヴ・ガッド」をはじめ実に渋い人選となっております。特にアル・ジャロウやダイアナ・クラールのアルバム等にもその名がクレジットされていた「アンソニー・ウィルソン」の参加が意外なところですが・・・実はそのアル・ジャロウの「Accentuate The Positive」や「ダイアナ・クラール」の「Girl In The Other Room」をプロデュースしていたのが、今回の「Feeling Good」をもプロデュースしている「トミー・リピューマ」そのヒトだったりします。そして、「トミー・リピューマ」といえば・・・そう、名エンジニア「アル・シュミット」を忘れる訳にはいきません。今回も実にいい仕事をしています。これだけ繊細な演奏をものの見事に実にふくよかでダイナミックなリアリティー溢れるサウンドに仕上げています。

今回の「フィーリング・グッド」は前回紹介したクラプトンの「レプタイル」同様、そのほとんどがカヴァー曲で占められています。勿論、セルフ・カヴァーも有りますが、13曲中11曲が新旧取混ぜた実に通好みの選曲となっております(お恥ずかしい事ですが、私はこの中で知っていた作品は4曲しか有りませんでした)。
理知的とも称したいJAZZナンバー、ダイナミックでソウルフルなR&B、エレガントで淑やかなバラッド、心躍るようなスウィンギーなナンバー・・・珠玉の名曲が卓越したミュージシャンによって妙なる芸術作品となって蘇ります。 ランディ・クロフォードの力強さとシルクのようにまろやかな優しさが同居したその類稀なヴォーカルをジョー・サンプルのピアノが・・・ときに強く抱しめ暖めるかの様に、そしてときに優しく包み込む様に寄り添いエスコートしています。そして、この二人をそっと静かにライト・アップし、そのときめくかの様な優美さを演出するためにバイプレイヤーに徹したミュージシャンに惜しみない賞賛を送りたいですネ。そして、その全てが一つとなって溢れ出るサウンドは・・・ただただ聴き惚れるばかりです。そして・・・ただただ詠嘆するばかりです。生命力に満ち溢れたピュアなサウンドに安心して身を委ねていると時間が過ぎるのも忘れてしまいます。高級ワインの様に、まろやかな旨さと渋みが調和して広がってゆく豊潤ともいえるサウンドはまさに絶品!!!上品で洗練された味わい深い音楽に酔いしれて下さい。

さて、以上このアルバムを真正面から捉えてみましたが、今度は少しばかり側面から違った観点で見てみたいと思います。
このアルバムを聴くにつれ、至極重要な事項に気が付くのでした。それは・・・歴史・・・というキーワードが適切かと思います。日本盤に付属されたライナー(これが実に素晴らしい資料的価値を有するモノです)を参照しながら、その事について少しばかり触れてみたいと思います。
(以下、前出のライナーを参照・要約させて頂きます)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

1969年、トミー・リピューマはボブ・クラスノウとブルーサム・レコードを立ち上げます。そして、当時はまだ「ジャズ・クルセイダーズ」と名乗っていたバンドのジョーー・サンプル達と出会います。そこからこの物語は始まります。その後、トミー・リピューマはワーナ移籍し、ランディー・クロフォードなどのアルバムを手がけ、名プロデューサーとして確固たる地位を不動のモノにしていくのでした。

一方、クルセイダーズと名を変えた彼達は1979年にランディ・クロフォードをボーカルとして迎え創り上げた「Street Life」が異例とも言える大ヒットになり、一躍クルセイダーズとランディー・クロフォードの名前が広く知れ渡るようになったのでした。その後、1980年に発表したランディー・クロフォードのアルバム「Now Wemay Begin」をクルセイダーズかプロデュースするなど、その関係をより密接なものとしていくのでした。その後、ランディ・クロフォードのアルバムをトミー・リピューマがプロデュースするなど、ここでも彼達の強い関連性を実感するのです。

その後、クルセイダーズはブルーサムからMCAと移籍し1988年には事実上解散となります。そしてジョー・サンプルはトミー・リピューマの所属したワーナーに移籍した後の1989年に、これも名盤の誉れ高き「スペルバウンド」を創り上げたのでした。

それから時を経た2005年8月にモントルー・ジャズ・フェスティバルで再びランディ・クロフォードとジョー・サンプルが同じステージに立ち「Street Life」の共演を果したのでした。そして、これが切欠となり今回紹介した「Feeling Good(フィーリング・グッド)」のアルバム発表となりました・・・「Street Life」から実に27年もの時が流れていたのでした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

如何でしょうか?「クルセイダーズ」「ジョー・サンプル」「ランディ・クロフォード」そして「トミー・リピューマ」・・・このアルバムを聴くときにはそんなヒトとヒトとの絆とも言える繋がり(ライナーにはそれを物語る多くのエピソードも記されていますが、今回は割愛させていただきました)や、その歴史を実感しながら拝聴するのもまた一興かと存じます。以前にも記した事ですが、・・・「歴史を学ぶ」と言ったら御幣があるかもしれませんが、時としてそれが音楽を語る上で・・・いや楽しむ上で至極重要なファクターになる事があります。・・・このアルバムをもし耳にする機会がありましたら、そんな私の戯言を想い出して頂けると幸いです。
(・・・と偉そうな御託を並べてしまいましたが、私も今回のライナーを読んで始めた知った事が沢山有りましたし、ランディ・クロフォードの音楽もそれ程に精通している訳でもなかったりします・・・恥&汗・・・そんな私ですが・・・何時もの事と大目に見てやって下さいネ・・・涙)

それじゃ。また。

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コメント

「Feeling Good」良いですねー、一週間ほど前に入手しましたよ。ジョーサンプルは好きなミュージシャンの一人です。
>その歴史を実感しながら拝聴するのもまた一興かと存じます。
LPの頃はライナー読みながら曲を聴いてましたが、mp3で何処でもお手軽に聴けるようになってからは、ライナーを読むどころか曲目や参加ミュージシャンも覚えられなくなってしまいました。反省・・・

投稿: パラシュート | 2008/09/23 01:26

パラシュートさんへ。コメント感謝致します。

そうですか!先週入手されたのですか!奇遇ですネ。秋の夜長・・・是からの季節にマッチしたアダルトなアルバムだと思います。

>ライナーを読むどころか曲目や参加ミュージシャンも・・・・
ご安心下さい・・・実は私も・・・そうですcoldsweats01

投稿: FUSION | 2008/09/23 12:49

ジョー・サンプルは私も大好きです。

投稿: あいうえお | 2008/10/20 22:51

あいうえおさんへ。コメント感謝致します。

ジョー・サンプル・・・本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。私は鍵盤楽器が一切弾けないのですが・・・それでも彼の暖かい音色とデリケートなタッチ、そして何よりも歌心溢れるフレーズの虜になりました。

投稿: FUSION | 2008/10/20 23:18

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