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2008/09/28

Other Peoples Rooms(アザー・ピープルズ・ルーム) <Mark-Almond>

Other_peoples_rooms さて、今回も引き続きボーカル・アルバムを紹介させて頂きます。

前回、少しだけ「Tommy LiPuma(トミー・リピューマ」)と「Al Schmitt(アル・シュミット)」の名前を出しましたが・・・この二人の名前が一緒にクレジットされたアルバムで思い出されるのが・・・

Joe Sample(ジョー・サンプル)の「Spellbound」、STUFF(スタッフ)の「STUFF」、Larsen Faiten Band(ラーセン・フェイトン・バンド)の「LARSEN-FAITEN BAND」、Neil Larsen(ニール・ラーセン)の「Jungle Feaver」、George Benson(ジョージ・ベンソ)の「Breezin'」「Livin' Inside Your Love」「weekend in L.A」「In Flight」、Casino Lights(カジノ・ライツ)のLive At Montreux・・・等がFUSIONファンとしては真っ先に浮かんでくるかと存じます。

そして、ボーカル・アルバムとなると・・・Michael Franks(マイケル・フランクス)の「Sleeping Gypsy」「The Art of Tea」「Burchfield Nines」、Al Jarrea(アル・ジャロウ)のAccentuate The Positive、そしてNick Decaro(ニック・デカロ)の「Italian Graffiti」・・・あたりがが有名なところなのでしょうか?

今回はそんな数ある名盤を尻目に(笑)、こんな機会じゃないと私のブログの性質上この先、絶対に紹介出来ないアルバムなので・・・この際、思い切って採り上げてみる事にしました。それが、是です。

Other Peoples Rooms(アザー・ピープルズ・ルーム)
Mark-Almond(マーク・アーモンド)

01.The City
02.Girl On Table 4
03.You Look Just Like a Girl Again
04.Other Peoples Rooms
05.Lonely People
06.Just a Friend
07.Then I Have You
08.Vivaldi's Song

Jon Mark(vo,classical-g,12st-g) Johnny Almond(sax,flu) John Toropea(e-g,classical-g) Will Lee(b) Steve Gadd(d) Ralph MacDonald (per) Larry Williams(syn) Jerry Hey(flugelhorn)

この「Other Peoples Rooms」(1978年発表)なるアルバムの主役・・・マーク・アーモンド(ジョン・マークとジョニー・アーモンドの二人からなるユニット)については・・・正直、私も詳しく知らなかったりします。ライナーによりますと、なんとあの「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ」に両者とも在籍し、そこで意気投合してユニット結成となったようです。この「アザー・ピープルズ・ルーム」以外にも幾枚かアルバムを発表しているようですが・・・私は今回紹介したアルバムしか知りません(汗)。

さて、それでは私が何故にこのアルバムの存在を知り、尚且つCDまで購入したかと言うと、、、確かな記憶ではありませんがcoldsweats01,その昔NHK-FMで放送されていた「クロスオーバー・イレブン」なる番組を聴いていた時だったと思いますが、そこでこのアルバムの一曲目「The City」が流れてきました。正直、当時はインスト一色だった私でしたが、この曲の都会的な雰囲気と内省的なメロディーが耳から離れず、タイトルのアーティスト名を後々まで記憶していて、ある日店頭で感動の(?)出会いを果したのでした。

さて、そのCDで初めてメンバー・クレジットを目にして腰を抜かしそうになりましたよ。スティーヴ・ガッド(ここでもスティーブ・ガッドが素晴らしい職人技を披露しています。その自己主張を抑え曲を活かした演奏とサウンドは・・・やはり凄いドラマーです)をはじめ、ジョン・トロペイ、ウィル・リー、ラルフ・マクドナルド、ラリー・ウィリアムス、ジェリー・ヘイ、そしてトミー・リピューマとアル・シュミット、、、極めつけが、オーケストラス・アレンジにかのクラウス・オガーマン・・・凄い、、、凄すぎる!!!この贅沢で完璧すぎる布陣・・・さぞかし豪華絢爛とも言えるサウンドと演奏が満載・・・かと思いきや・・・・。

全編に亘り過剰な感情を抑えたストイックなまでの作品でアルバムが満たされています。深夜の都会をイメージさせるアダルトな雰囲気を醸し出し、そして感傷的とも言えるナイーブなサウンドが美しく響きます。時折覗かせる知的な雰囲気が上品さを漂わせています。また、シンプルかつ物静かな旋律が孤独感といたものを上手く表現していますね。ライトな手触りで尚且つ自己主張を極力抑えたストイックなサウンドは聴くものを必ず魅了する事でしょう。

はじめてこのサウンドを聴くと、多分に当り前すぎるアレンジが物足りないと思うかも知れませんが、各セクションを絶妙に組合せた整合性のある計算しつくされたアレンジから生み出されるアンサンブルと、その隅々に見てとれるアーキテクトな手法は見事という他ありません。過剰な装飾を廃したそのシンプルなサウンド構築術によって、この二人が持つ洗練された都市感覚を余すところ無く演出されています。メロディーとリズムのバランスが絶妙で、淡々としているのに妙に心に迫る何かを感じるリアリティー溢れる不思議な感覚を持ったサウンドとなり存在しています。何とも言い難い緊張感が漂う曲調の中にもリラックスした空気を確かに感じるのですが、それは卓越したミュージシャンによる安定したスムーズなプレイから創られる「信頼感」といったものなのかも知れませんネ。また、楽曲をむやみに複雑化させる事なく、その曲の本質を聴かせる妙なるアレンジによって知らず知らずのうちにリスナーを引寄せる吸引力を持ったサウンドに変化させてしまっています。無駄な装飾を省いたシンプルだが味わい深いサウンド・・・アレンジ次第でこれ程まで表情豊かになるものなのかと今更ながらにして実感するのでした。

時間が静かにゆっくりと流れるかの如き秋の夜長・・・部屋の照明を少し落し、この「Mark-Almond(マーク・アーモンド)」の「Other Peoples Rooms(アザー・ピープルズ・ルーム)」を聴いていると、音楽とは如何に聴く者の内面に影響を及ぼすのか、、、そして、その時々の感情によってどんなサウンドを自らが欲しているのか・・・ふと、そんな自己の深層心理を伺う私がいるのでした。

それじゃ。また。

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コメント

「Mark-Almond」で検索して此方に辿り着きました。
この「Other Peoples Rooms」探している者ですが、なかなか手に入りません(;ω;)
ブログの中に書かれていた様にこんな凄いミュージシャンが参加していたんですね。こんな私でも知っている人ばかりです。
私が知っているアルバムを聴く限りではフュージョンなのかどうか微妙ですが、FUSIONさんのブログで取り上げていらっしゃるので、多分そういうサウンドなんでしょうね。
ますます聴きたくなってきました(;ω;)

投稿: エリック・プランクトン | 2008/10/13 16:39

エリック・プランクトンさんへ。コメント感謝致します。

はじめまして!お立ち寄り下さり有難う御座います。
私はMark-Almondの事を詳しく知りませんが・・・今回紹介したアルバムは言うなれば「想い出の一枚」といった感じです。仰る様にフュージョンなのかどうか微妙な一枚ですが・・・大好きな作品なので大目に見て下さい。

>ますます聴きたくなってきました
エリック・プランクトンさんの方が私よりこのアルバムの良さを理解出来ると思います。いつか貴兄にも巡って来る事をお祈りいたします。

今後も宜しくお付き合い下さい。

投稿: FUSION | 2008/10/13 21:44

こんにちは。
私も本作は好きでLP時代から聴いています。
マイケル・フランクスの『Burchfield Nines』と兄弟アルバムと言って
いいですね。

これの前作にあたるアルバムもかなり
本作のムードに近いですよ。
ジョン・メイオールの匂いもあまりしません。

ジョン・マークのソロが英CBSから出てますが、本作より少しフォークっぽい
感じですよ。

投稿: Sken | 2008/10/21 14:19

Skenさんへ。コメント感謝致します。

やはりSkenさん!今回のアルバムも聴いておられましたか。そして情報頂き有難う御座います。私はこのアルバムでしか彼達のサウンドを知りませんが、今後機会があったらもう少し探ってみようと考えています。

マイケル・フランクスの『Burchfield Nines』と兄弟アルバムと・・・
なるほど!納得です。両方とも秋の宵にピッタリのサウンドですネ。

投稿: FUSION | 2008/10/21 22:30

>この「Other Peoples Rooms」探している者ですが、なかなか手に入りません(;ω;)

そこでyoutubeですよ。

Vivaldi's SongがUPされてますよ。


投稿: | 2009/01/10 20:05

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