« ドラム・マガジン スティーヴ・ガッド大特集 “神”が今、すべてを語る | トップページ | Feeling Good(フィーリング・グッド) <Randy Crawford & Joe Sample> »

2008/09/14

Reptile(レプタイル) <Eric Clapton>

Reptile 前回、スティーブ・ガッドをとりあげましたが、その中で「私にとっての最大の挑戦というのは常に、どうやってその音楽にふさわしい演奏をするかということなんだ。」という彼のコメントを紹介しました。さて・・・そんな言葉を噛みしめていたら、このアルバムを是非に紹介したくなったのでした。

Reptile(レプタイル)
Eric Clapton

01. Reptile 
02. Got You On My Mind 
03. Travelin' Light 
04. Believe In Life 
05. Come Back Baby 
06. Broken Down 
07. Find Myself 
08. I Ain't Gonna Stand For It 
09. I Want A Little Girl 
10. Second Nature 
11. Don't Let Me Be Lonely Tonight 
12. Modern Girl 
13. Superman Inside 
14. Son & Sylvia
 

試聴はこちら

Eric Clapton (vo,g) Steve Gadd(d) Joe Sample (pf,e-pf, Rhodes) Nathan East(b)  Paulinho Da Costa(per) Andy Fairweather Low(g) Doyle Bramhall(g) Pino Palladino(b) Tim Carmon(pf,syn) Paul Carrack(key) Billy Preston (Harmonica,org) Paul Carrack(org) Impressions(bac-vo),、、、oth

正直、FUSIONを主題とした私のブログでは少しばかり異質かもしれませんが・・・お気に入りの一枚なので仕方がありませんネ(笑)。何と言っても、ギターの神様・エリック・クラプトンと、ドラムの神様・スティーヴ・ガッドががっぷり四つに組んだアルバムです。そこにジョーサンプル、ネーザン・イースト・・・・その素晴らしさが約束されたも同然です。

数あるクラプトンとガッドが共演したアルバムの中でも、本当にこのアルバムは今でも良く聴きます。何度も聴き込み、そのたびに陶酔する自分がいるのでした。

この「レプタイル」というアルバムですが、2000年の春に亡くなられたクラプトンの叔父「エイドリアン・クラプトン」に捧げられたアルバムです。タイトルの「レプタイル」とは “愛したり慕ったりする気持ちを表現する時や、気持ちを込めて敬意を払うようにして使われる言葉” だそうです。また、今回のアルバムに収録された楽曲の半数がJJケイル、レイ・チャールズ、スティーヴィ・ワンダー、ジェイムス・テイラー、、、等、彼のルーツを感じさせる地に足のついた重要な作品のカバーであり、そんな意味でも、このアルバムタイトル「レプタイル」は叔父エイドリアンは勿論、クラプトンが影響を受けたミュージシャンやその楽曲に対して敬意を込めた意味もあるのでは?と勝手ながらそう理解しています。

さて、そのサウンドですが・・・これが実に素晴らしいの一言!!!!決して新しいサウンドとは言えませんが、全編に散りばめられたクラプトンらしい洗練されたブルース・フィーリングは全く色褪せる事無く光り輝いています。そして、そのレイドバックしたサウンドが安定感としてリスナーに伝わり、それは包容力のあるサウンドとなり聴く者の全てに平和な安らぎを与えてくれているのです。兎に角、クラプトンのワイルドで艶のある歌声、ピッキングのニュアンスがダイレクトに伝わるスウィート&ウォームな太い歪みのエレクトリック・ギター・サウンド、素朴で柔らかいアコースティック・ギターの音色・・・絶品です!何よりも歌心とはミュージシャンにとって最大のテーマだと再認識させらます。

そして、主役・クラプトンを引立て輝かせているのが、類稀なテクニックと経験を持つ参加ミュージシャンの面々・・・特にネーザン・イーストとスティーヴ・ガッドという抜群の安定感を備えたリズム隊をバックに、サウンドと戯れるようなクラプトンの歌声とギター・サウンドが心に響きます。特に、ガッドはブルースと言うサウンドを熟知し(それはガッドが過去に創り上げてきた「スタッフ」「ザ・ガット・ギャング」「ガッド・アバウト」等を聴けばお解りかと思いますが、、、)その楽曲が持つ内包ともいえる部分を捉えて曲の表情やダイナミクスの付け方が絶妙なドラミングを披露しています。彼の奏でるサウンド一打一音が豊かな表情を持っています。無駄のないシンプルでタイトなドラミングと、リラックスした曲調の中に垣間見れる深い情趣をじっくりと味わって下さい。熱いインプロヴィゼーションや派手なフィル・イン、ましてドラム・ソロなど一切ありません。しかし、彼の紡ぎ出すフレーズは抑揚が在り、語りかける様な存在感をも覚えます。そしてリスナーを引き付け、そして訴え掛ける様な不思議な力感をも覚えます。簡単にコメントしてしまいましたが、これは確かな実力だけではなく、曲そのものの真髄を理解する能力がなければ演じきれないと思っています。特にドラムとはメロディー楽器ではないだけ、余計にその事がミュージシャンとしての資質に大きく係わってくるのでは?と常々思っていました。
音楽家スティーヴ・ガッドの言う・・・「私にとっての最大の挑戦というのは常に、どうやってその音楽にふさわしい演奏をするかということなんだ。」・・・この言葉の意味する答えを最も実感できる1つがこの「Reptile(レプタイル)」というアルバムにはあると少なくとも私はそう信じて疑いません。そして、何より最も大切な事はガッド自身が楽しんで音楽を奏でているのが伝わってくるような気がします・・・そう思うのは・・・私だけでしょうか?

最後に・・・

今回は一曲毎の解説はしませんでしたが、特に私のお気に入りの作品はと言うと、、、

「Believe In Life」「Find Myself」・・・音楽の楽しみ方は個々のもつセンスや環境と言ったもので大きく変わってきますが、少なくとも私の感性にピッタリとマッチした実にふくよかで優しいサウンドで私を温かく包み込んでくれます。精悍で凛とした作品ながらも牧歌的で優しいメロディーラインはやはり心地良いの一言ですね。明るい光に満ち溢れた煌きのあるそのサウンドに浸っていると無類の幸福感を与えて頂けるのです。もし宜しかったら皆さんも一度聴いて見て下さい・・ネ。

それじゃ。また。

|

« ドラム・マガジン スティーヴ・ガッド大特集 “神”が今、すべてを語る | トップページ | Feeling Good(フィーリング・グッド) <Randy Crawford & Joe Sample> »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140273/42476098

この記事へのトラックバック一覧です: Reptile(レプタイル) <Eric Clapton>:

« ドラム・マガジン スティーヴ・ガッド大特集 “神”が今、すべてを語る | トップページ | Feeling Good(フィーリング・グッド) <Randy Crawford & Joe Sample> »