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2009/01/14

クロスオーバー・ギタリスト列伝 <ギター・マガジン>

FUSION(フュージョン・・・ロックとジャズのサウンドを融合したインストゥルメンタル主体のスタイルをこう呼ぶようになったのは何時頃からなのでしょうか・・・ものの本によると「・・・1970年代後半からFUSION(フュージョン)と呼ばれるようになった、、、」と記されていました。正直、音楽のジャンルとは多分にして不明瞭でそして曖昧だったりします。しかし、ものには全て前駆体というものが存在します。当然ながら、FUSION(フュージョン)というスタイルも突如として完成されたわけではなく、同じく前駆体と呼べるモノが存在します。そう、ご存知「Crossover(クロスオーバー)」がその前駆体と言えるでしょう。

Guitar_m1_3 さて、そんな前置きから本題に移ります(笑)。
去年の9月に遡りますが、ギタリスト読本とも言える雑誌「Guitar Magazin(ギター・マガジン)」に気になる企画を見つけました。その企画は正直、現代の音楽シーンからはある意味、隔世の感をも否めない題材かも知れませんが・・・私のような「フュージョン・ファン」にとっては喜色満面、、、感涙に咽ぶ企画でした。正直なところ何時まで継続されるのか興味深く観察していたところ、予想に反して(笑)、これが5回続けての連載となりました。流石に黙って見過ごす訳には行きません。私のブログで紹介し少しでもお役に立てれば、、、と思い立ちました。さて、その企画とは・・・。

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クロスオーバー・ギタリスト列伝

「60年代後半からジャズのエレクトリック/ロック化を経て、ジャズのフレイバーをベースにさまざまな音楽要素をミックスしたサウンドを追及し始めたミュージシャンが台頭した70年代から80年代。高い演奏能力と、洗練されたアレンジにより隆盛を極めた“クロスオーバー/フュージョン”シーンには、多くの素晴らしいギタリストが登場した。今月(2008年10月号)から始まる新連載企画“クロスオーバー・ギタリスト列伝”では、そんな、まさにギタリスト華やかし時代に活躍したプレイヤーたちを紹介していく。」

(以上、Guitar Magazin(ギター・マガジン)2008年10月号より抜粋・掲載しました。)

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Guitar_m2 この企画、兎に角、実によく調べられ、そしてそれらを上手く体系付けまとめられています。変にマニアックに走ることも無く、かといって物足りなさと言ったことも全く無く、実に理路整然とした筆運びで事実を元にその時々の音楽シーンを振り返りながら認められています。

また、構成も今まで発表された5冊を見る限りでは首尾一貫して次の様に構成されています。

1、Biography
幼少時代から音楽を志すまで・・・そして、デヴューから現在に至るまでの経緯を事細かに紹介されています。まさにBiography(伝記)という名に相応しいですね。そのミュージシャンの今まで知られなかった意外なルーツや人脈、そして栄光や挫折、、、そういった観点からも様々な意味合いが含まれている興味深い一項なのではないかと考えます。

2、Interview
当事者が来日された時のインタヴュー、もしくは日本人が直接本人にインタヴューしたものが掲載されています。やはりミュージシャン本人からの生の声は説得力と信頼度が違いますね。音楽に対する考え方や価値観、そして確固たる信念・・・そのアイデンティティーはミュージシャンとしての哲学とも呼ぶに相応しいものです。また、それは今までにピックアップされた全てのミュージシャンから異口同音に語られています。やはり個性とは自分に対して如何に正直で、厳しく自己を見つめられるかが重要なのかを否応無く再認識させられます。

3、使用機材
幾多の名曲、名演を産み出してきたミュージシャンの愛器が紹介されています。ギターは勿論エフェクターなどのイクイップメントをはじめ、キャリアによって移り変わる使用機材の変遷も網羅されています。それをみて思うことは、ミュージシャンによっては自己のサウンドを追い求めるが故の確固たる姿勢なのか不変ともいえGearを使い続ける方と、スタジオ・シーンで活躍されたミュージシャンの臨機応変とも言えるその時代を反映したテクノロジーを積極的に取り入れる方、そして、あまり機材に拘りを持たないフレキシブルな方、、、その対比が実に面白いですね。しかし、、、出てくるサウンドはしっかりとそのヒトのサウンドになっているのですから・・・個性とは如何に大事か、、、そのミュージシャンの不変的価値といったものを痛感させられます。

4、Disc Guide
紹介されたミュージシャンは当たり前の事ですが、自己名義・バンド名義・セッション、、、等で数多い名演を残していますが、そんな中から、選りすぐりのアルバムを紹介しています。ここで注目すべき点は、単なる代表作の紹介でお茶を濁す事無く、そのミュージシャンを語る上で欠かせないアルバムは勿論、ターニングポイントとなる(であろう)アルバムや、見落とされがちなアルバムにもスポットを当て紹介されています。

5、Playing Analysis
ここでは紹介されるミュージシャンのプレイの礎とも言えるフレーズや奏法、楽曲に対するアプローチの仕方、そしてサウンドメーキングを紹介しています。
そして、それらが実際の曲においてどの様に取り入れられ生かされているのか、それらをモチーフとして産み出された楽曲を実際にサンプルとして譜面で示しながら分析されています。勿論、雑誌に実際のサウンドは収録されていませんが、自分が所有しているCDのサウンドと対比して実際に聴いてみると新たな発見が有り実に新鮮でした。

6、ピック・アップした楽曲の徹底分析
さて、最後は、、、各々のミュージシャンの代表曲を丸ごと一曲、徹底分析しています。歴史的名曲を細部にわたり実に細かく正確に採譜されています。やはり名曲だけあって、その委曲を尽くした譜面の音符を追っていくだけで自然とあのメロディーが頭の中に鳴り響いてきます。実際にギターから遠ざかっていた私も自然とギターを構え弾きたくなってきますネ。

おっと!大事な事を忘れるところでした。今まで紹介されたミュージシャンと徹底分析されている楽曲を示しておきます。

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2008年10月号
 Lee Ritenour(リー・リトナー)
 <Captain Fingers(キャプテン・フィンガーズ)>

2008年11月号
 Robben Ford(ロベン・フォード)
 <Tee Time For Eric(ティー・タイム・フォー・エリック)>

2008年12月号
 Larry Carlton(ラリー・カールトン)
 <Point It Up(ポイント・イット・アップ)>

2009年02月号
 Hiram Bullock(ハイラム・ブロック)
 <Cactus(カクタス)>

 ・・・2008年7月25日永眠されました。・・・
 享年52歳
 心よりご冥福をお祈り申し上げます

2009年02月号
 John Scofield(ジョン・スコフィールド)
 <Trim(トリム)>

因みにバックナンバーはこちらから入手出来ます。興味が御座いましたら是非!
http://www.rittor-music.co.jp/hp/gm/back.html

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最後になりましたが、今回紹介したGuitar Magazin(ギター・マガジン)の企画「クロスオーバー・ギタリスト列伝」に名を記された近藤正義様、石沢功冶様、はじめこの企画に携れた皆様へ。クロスオーバー/フュージョンの楽しみ方を広げてくれた事に感謝するとともに、心より敬意を表します。これからも素晴らしい記事を期待しています。

どんな素晴らしいミュージシャンが登場するのか、、、これからの展開に胸ときめかせる私ことFUSIONでした。

それじゃ。また。

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コメント

ギタリストには一番興味があるけど、ギターマガジンにはほとんど縁のない僕です。(^_^ゞ
リー・リトナーとラリー・カールトンは読んでみたいですね。中古本でも見つければ。(笑)
そのうち日本人ギタリストも扱ってほしいですね。
大村憲司さん、和田アキラさん、高中正義さん、安藤まさひろさん、野呂一生さん、是方博邦さん。
まだまだ忘れている人がいると思いますけど。

今年からブログのHNでコメントしようと思っています。今年もよろしくお願いします。

投稿: SaToshi | 2009/01/15 11:20

WESINGさん改めSaToshiさんへ。コメント感謝致します。

>今年からブログのHNでコメント・・・
そうですか!心機一転ですネ。了解しました。でもWESINGさんのHNも忘れがたいです。

>日本人ギタリストも扱ってほしいですね
大賛成!!!仰るとおりです。多分今後採り上げられるとは思いますが、是非今回の企画を足がかりとしてジャパニーズ・クロスオーバー/フュージョンが再認識されれば・・・と切に願うばかりです。

最後になりましたが今年も宜しくお願い致します。

投稿: FUSION | 2009/01/15 21:07

「ふじろう」と聞いてピンとくる人いますか?

そちらで放送されているかどうか知りませんが、昨日放送された「探偵ナイトスクープ」でふじろうさんを探している人がいました。

たぶん、あの人だと思うんですけど。

投稿: SaToshi | 2009/01/17 21:30

↑URLに番組の内容が書かれています。

投稿: SaToshi | 2009/01/17 21:31

FUSIONさん、コンバンハ!

なんとなんと!
ギターマガジンで、そのようなディープなネタを
“今”解禁中とは!いや、全く存じませんでした。
リトナー・ファンの私としては、10月号に興味津々
でございます。

日本人なら、野呂さん&渡辺香津美さん希望!
FUSIONさんは和田さんですよね!(^-^)

投稿: ヤセガエル | 2009/01/18 00:48

SaToshiさんへ。コメント感謝致します。

おっと!そうでしたか。「探偵ナイトスクープ」に出演でしたか。残念ながら鳥人間だけ見てチャンネルを変えてしまいました(笑)残念!みたかったですネ

ふじろうで想い出すのは、やはりアルバム「I'M IN LOVE」そして「和田アキラさん」ですネ。またこのアルバムはKEEPの面々が参加された素晴らしいアルバムだと聞いています。私は残念ながらそのアルバムに収録された「Walking in the rain」と「自由への旅」しか音源を持っていないのですが、この二曲(ある方のご好意により頂いたのですが・・・)を聴いただけでもその素晴らしさが・・・うん!やはりアルバム欲しいですネ 。そういえばSaToshiさんのブログ、HPでも以前紹介されていましたネ。

投稿: FUSION | 2009/01/18 11:16

ヤセガエルさんへ。コメント感謝致します。

>ギターマガジンで、そのようなディープなネタ・・
そうなんですよ!!!ファンとしては嬉しい企画ですネ。あの時代、範を垂れたギタリストにスポットを当てて振り返る・・・ある意味、今だからこそ意義の有る企画なのかも知れませんね。

日本人のミュージシャンも是非紹介して頂きたいですネ。あの方とあの方・・・そしてあの方も(笑)

投稿: FUSION | 2009/01/18 11:25

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
なかなか皆さんのお話についていけませんが、少しずつギタリストの名前も憶えてきて、昨年あたりから好きになった方々も結構います。
また、教えていただくのを楽しみにしています。

投稿: よっこ | 2009/01/22 18:19

よっこさんへ。コメント感謝致します。

こちらこそご無沙汰しております。ご挨拶遅れまして恐縮です。
明けましておめでとう御座います。本年も宜しくお付き合い下さい。
>少しずつギタリストの名前も憶えてきて・・・
そうですか!今回紹介し本はギタリスト専門(?)雑誌ですが、多くの音楽情報が満載です。よっこさんも気が向いたらご覧になってくださいネ。お勧めです。

投稿: FUSION | 2009/01/22 21:26

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