「L'IMAGE」(リマージュ)
ご無沙汰致しております。久しぶりの更新になりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
私はといえば・・・このところ仕事的に自分の置かれている立場が少々変わりまして、何かと戸惑いの連続で目まぐるしい日々が続いている今日この頃です。
と言ったものの、音楽の方は片時も離れず私の傍に何時も寄り添う様に漂い流れています。疲れた心と体に安らぎと癒しと、そして何よりも活力をもたらしてくれます。音楽とはなんと素晴らしものかと改めて実感させられました。
さて、そんななか、音楽情報はこまめにチェックしていた筈ですが・・・先週CDショップに立ち寄ったらこんなキャッチコピーを目にするのでした。
「一枚もアルバムを残すことなく消滅した70年代の幻のスーパーバンドが、30余年を経てついに全貌を現す!伝説のホワイトエレファントとステップスの間に存在した、正真正銘の幻のスーパーバンドがついに登場!」
そのアルバムが是です。
「L'IMAGE(リマージュ)」「2.0」
邦題は(リマージュ/マイク・マイニエリ&スティーヴ・ガッド)
01.Praise
02.Reunion
03.Gadd-Dagg-It!
04.Doesn't She Know By Now
05.The Brat
06.All In A Row
07.Hidden Drive
08.Love Play/ Comin' Home
09.L'Image (bonus track)
Mike Mainieri(vib) Warren Bernhardt(key) David Spinozza(g) Tony Levin(b,chapman stick) Steve Gadd(d)
えっ!え~~~~~~。是には少々焦りました。このバンドが存在した事は勿論知っておりましたが・・・まさか30年後の現在にオリジナル・メンバーでアルバムを創っていたとは・・・寝耳に水、青天の霹靂とはこの事ですネ。「FUSION(フュージョン)MUSIC研究所」などと大層な主題を掲げながら・・・情け無い!自分の勉強不足に苛立ちすら覚えました。
さて、そこでこの「L'IMAGE」について知らない方の為にライナーから一部抜粋しここに記しておきます。
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マイク・マイニエリのホワイト・エレファントがNYフュージョンの源流の一つとしてその後の音楽シーンに多大な影響を与えたことは熱心なフュージョンリスナーの間ではよく知られている。その後マイニエリは<ラブ・プレイ>の爆発的ヒット、それに続くSTEPPS AHEADでその名を不動のものにするわけだが、どうもその間の70年代半ばに、リマージュというとんでもないスーパーグループが存在したらしい・・・・。しかしそれを証明するレコーディングが残っているわけでもなく、一つの都市伝説となってフュージョン愛好者の間で密かに言い伝えられていた。
(以上、L'IMAGE(リマージュ)に添付されたライナーに記された一文を抜粋・掲載させて頂きました。何卒ご了承下さい。
尚、今回そのライナーを担当なさっているのが、フュージョン評論家の重鎮「工藤 由美さん」です。彼女の執筆されるライナーは実に滑らかで的確で、そして何よりもその表現力の豊かさに憧れている私です。また実に多くのミュージシャンとの交流が深く、彼女を敬愛されているミュージシャンが多いのも有名です。素晴らしいお人柄なのでしょうネ。ますます尊敬します。)
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「マイク・マイニエリ、ウォーレン・バーンハート、デビッド・スピノザ、トニー・レヴィン、スティーヴ・ガッド」フュージョン・シーンの黎明期を創り上げた名にし負う類稀なミュージシャンが、その特別なバンド名を冠にして創り上げたアルバムです。この「L'IMAGE(リマージュ)」というバンドの骨格が出来てから30余年に渡り、それが今ここに昇華されたと考えると、尚更に感慨深いものがありますね。ここにまた一つフュージョン史的にも意義の高いアルバムが誕生したと断言しておきましょう。
収録された全ての作品が実に伸びやかに演奏されています。その無駄な装飾を排したシンプルながらも確固たる精髄を感じさせる演奏、そして従容とも言える余裕に満ちたサウンドはまさにヴィンテージ・ワインの様に実に渋く、味わい深い大人のサウンドと呼ぶに相応しいと言えるでしょう。しかもアルバム全体に漲る生命力といった威厳的の様なものすら感じます。そして、それとは相反するかの如く優しさと愛情が満ち溢れています。そして全ての作品に見られる肌理の細やかな感情表現はやはり既に自我を確立した熟練の職人とも言えるミュージシャン達だからこそ成し得られるのだと確信するのでした。
このメンバーで、しかも「L'IMAGE(リマージュ)」という特別なバンドで一枚のアルバムを創造するにあたり、私が思い描いたこれらの事柄は彼達ならではの「ダンディズム」なる部分なのではないでしょうか・・・少なくとも私には強烈にそう感じました。
多分、一般の唯単なる“instrumental player”が“テクニックだけに興味を抱いて”このアルバムを聴いたなら、このアルバムに刻まれた、過剰な感情を抑えたストイックで尚且つ淀みない端麗とも言えるそのプレイとサウンドには少なからずとも物足りなさを感じるかも知れません。正直なところ私も当初はそのレイドバックしたサウンドに若干の戸惑いを感じていたのも事実です。
しかし、聴き込む程に、こう思うのでした。・・・彼達程の全てにおいて達観したと称しても過言ではないミュージシャンが一同に揃いこのアルバムを今の時代に世に出すに至って、果たしてそれがどれだけ重要な要因になるのだろうかと?・・・その内省的ともいえる自己の内面を音楽に込めて紡ぎ出されたであろうその理知的なサウンド、それはフュージョンにありがちな、上辺だけのテクニックだけで凄い楽曲だと勘違いした、、、、そんな儀礼的で陳腐なサウンドとは明らか違う次元のサウンドで満たされています。「テクニック」といった言葉はもはや不要なのではとさえ思えてくるのでした。そして、それが音楽の本質の一つであると疑わない私なのです。
なんだか実に理屈っぽい散文となってしまいましたが・・・悲しいかな如何なる文章をもってしてもこのサウンドの本質を伝えることは私には出来ません。多分、、、、この後数年間は聴き込まなければ・・・それ程にこのアルバムと私の間には到底縮める事の出来ないディスタンスが存在するのです。要するに私が未熟過ぎるというただ単なる理由でしかありませんが・・・。
そんな私ですが・・・・今はただ、この「L'IMAGE(リマージュ)」というバンドそのものの存在を感じるとともに、「2.0」というアルバムに封じ込められた9曲のサウンドに静かに耳と心を傾ける・・・・それだけがリスナーである私が出来る唯一の感謝の証です。
最後に・・・このアルバムを堪能するにあたり、「Manhattan Update/Warren Bernhardt」と「Love Play/Mike Mainieri」そして以前に紹介しました「White Elephant/Mike Mainieri & Friends」も是非併せて聴いて頂きたいですネ。そうする事により、改めて今回紹介した「L'IMAGE(リマージュ)~2.0~」の素晴らしさと、その存在自体の重要性が更に実感できるかと思います。
それじゃ。また。
追伸・このアルバムに添付されたキャッチコピーには 「東京JAZZ2009 出演決定」 と詠われていました。最後にそれも併せて記しておく事にします。
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コメント
ご無沙汰でした。
早速業務連絡です。
L'IMAGE地方公演決定!
9月6日 郡山Hip Shot Japan
9月7日 仙台enn
詳細は以下で確認下さい。
&Forest Music
WEBSITE : http://www.andforest.com
よろしくです。(笑)
投稿: elmar35 | 2009/05/23 18:57
elmar35さんへ。コメント感謝致します。
おっ!おおおおおお!これは!
行きます。絶対観に行きます。
情報感謝致します。
生でこのバンドが・・・しかも東北の田舎町にやって来るとは・・・これを逃すと一生後悔しそうです。
遅れましたが、こちらこそご無沙汰致しております。其方様の「D9の響き」は頻繁に拝見させて頂いておりますが、コメントすら残さない不義理をお許し下さい。
投稿: FUSION | 2009/05/23 22:20
この「リマージュ」はまだ聴いていませんが、スティーヴ・ガッドがほとんどの曲をブラシでプレイしているようですね。
今月号のドラマガの特集記事が「ガッドのブラシ」で、このアルバムについても大きく取り上げられておりました。
東京JAZZのTV放映の予習も兼ねて買いに走りたいと思います。
(私も生で見たいです。。。ライヴ・リポート期待してます。)
投稿: milkybar | 2009/05/24 20:46
milkybarさんへ。コメント感謝致します。
>スティーヴ・ガッドがほとんどの曲をブラシでプレイ・・・
はい!仰るとおりです。実にふくよかで繊細なサウンドを奏でられています。正直、あの黒いスティックで丁々発止のプレイを期待していた自分だったりします。でも、聴き込むうちに・・・すっかりそのサウンドに魅了されてしまいました。milkybarさんなら私などより遥かにその素晴らしさを理解し楽しまれる事と思います。
>ライヴ・リポート期待してます。
絶対に見逃せないライヴです!・・・仕事の予定が入らない事を祈るばかりです(汗)
投稿: FUSION | 2009/05/24 22:05
おおー、HPのデザインが今回から
変わっていますねーー!!
シックで良い感じーー
Manhattan Update/Warren Bernhardt
Love Play/Mike Mainieri
White Elephant/Mike Mainieri & Friends
この三枚は勿論私も愛聴盤なんですよ。
でもジャズライフやアドリブ誌で大々的に取り上げられているこのリマージュはまだ聴いた事ありませーん。
でもこれって最近の録音で最近のリリースではなかったかしら??
伝説のバンド復活って言う感じなんですかね??
投稿: Kenny U | 2009/06/02 23:56
Kenny U さんへ。コメント感謝致します。
>でもこれって最近の録音で最近のリリースでは・・・
はい!仰るとおりです。全曲最新録音によるアルバムです。熟練の匠達が奏でる実に芳醇なサウンドが満載です。そして、このバンドの存在感と彼達が織り成すそのサウンド・・・現代だからこそ、その真価が語られて然るべきと感じる次第です。
是非にもお勧めです
投稿: FUSION | 2009/06/03 11:21
FUSIONさん、初めまして。milkybarさんのブログから飛んできました。
私も「L'Image」について書いたばかりなのですが、ここに来て、FUSIONさんの詳細で「愛」の溢れたレヴューに驚かされてしまいました。
私はブログは立ち上げたばかりなのですが、ホーム・ページには過去のつたない文章がたくさんあります。様々なことへの「思い入れ」を綴っていますので、ヒマを見つけてのぞいてみて下さい。
お互いに、情報交換ができたらいいなぁ、と思っています。
また、覗きに来ます。これからも、よろしくです。
私のホーム・ページ
http://www.to-art.jp/rockn/
投稿: Apollo | 2009/06/06 12:00
[Apollo さんへ。コメント感謝致します。
はじめまして!お立ち寄り有難う御座います。
「L'Image」・・・本当に素晴らしいアルバムですネ。無理に飾り立てる事無く深みのあるサウンドに魅了されます。このところこのアルバムしか聴いていません。Apolloさんも相当にお気に入りとの事・・・納得です
今後も宜しくお付き合い下さい。
投稿: FUSION | 2009/06/07 11:30
えーっと、業務連絡です。
L'Imageが、福岡にもやって来ますっ!
9月10日、中州のGate's7です。
スケジュールと経済的な理由でかなり厳しいのですが、なんとしても観に行かねば!
これを見逃したら、後悔するんだろうな、きっと・・・。
行きたいよーっ!
投稿: Apollo | 2009/06/10 16:52
Apolloさんへ。コメント感謝致します。
おっと!そうでしたネ。スケジュールでは福岡でもライヴが行われるようですネ。しかし、ガッドのプレイをホールではなくライブハウスで拝見できる事は何よりも嬉しいことです。大ホールと比較すると臨場感とサウンドの密度が断然に違うと思います。今から私も楽しみです。
>これを見逃したら、後悔するんだろうな、きっと・・・。
「きっと」じゃなくて「絶対」です
。是非にも足を運びましょう。
投稿: FUSION | 2009/06/10 22:40
管理人さん、こんばんは(^^)ディヴを堪能した後はガッド先生だ、と思い立ってオフィシャルサイトでツアーのスケジュールを調べていたら9月来日なんて!!知りませんでした(^^;ゞお恥ずかしい限りです。管理人さんの心のこもった記事を拝読してこの上なく楽しみになって来ました。出来るだけ近くで見られる会場を選んで行こうと思っています。
投稿: tess | 2009/06/26 01:38
tessさんへ。コメント感謝致します。
そうなんですよネ。今回の来日は特に小さなライブハウスを回って下さるので近距離で限りなく生音にも近いサウンドが体感できるかと予想しています。また、皆さんの年齢からしても是を逃したら・・・絶対に見逃せないライブです。
>出来るだけ近くで見られる会場を選んで行こうと思っています。
仰るとおりですネ。
投稿: FUSION | 2009/06/26 22:40
こんばんは(^^)就寝前の一時に管理人さんのレビューを読ませて頂くと何だかホッと致します。私もあちこちのブログを覗いてみましたが、批判的なレビューを書かれる方も少なくない中、管理人さんのレビューにはアーティストやアルバム、その一曲一曲に丁寧な分析と敬愛が溢れ、どのアルバムもとても聴いてみたくなります。魔法のブログですね(*^^*)そんな管理人さんが奏でる音楽もまた優しく美しいのだと思います。いつもありがとうございます!
投稿: tess | 2009/06/30 02:21
tessさんへ。コメント感謝致します。
心温まるコメント有難う御座います。涙が出るほど嬉しいお言葉に恐縮するばかりです。

自分が好きなジャンルのサウンドなので共鳴する部分を抜き出して誇張して綴ってしまっています。ですから、もしかするとヒトによっては実際に聴いて???なんていう事もあるかも知れませんがその点は大目に見てください
>どのアルバムもとても聴いてみたくなります。魔法のブログですね
・・・どうやらtessさんをうまく騙せた・・・みたいですネ
投稿: FUSION | 2009/06/30 23:01
このCD、アマゾンで出てきて気になっておりました。こちらのレビューを拝読して是非聴きたいと思いました。それと上記の3人組すごそうですね~。とりあえず試聴したいです。
投稿: bonejive | 2009/07/14 23:41
bonejiveさんへ。コメント感謝致します。
ご無沙汰しております。
リマージュ・・・私的にはど真ん中のストライクなのですが、中にはチョッと辛辣なレヴューをされている方もいらっしゃるようです。でも、フュージョンの歴史とその重みを感じながら聴いて頂ければと思っています。
と言ったわけで・・・是非にもお奨め致します。
投稿: FUSION | 2009/07/15 20:18
コメントの件承りました~。気にしないでください。私にとっては師匠のような存在ですから、どんなコメントもOKです。また、よろしくお願いいたします。
投稿: bonejive | 2009/07/16 00:23
bonejive さんへ。コメント感謝致します。
・・・恐縮するばかりです。本当に有難う御座いました。
>私にとっては師匠のような・・・
・・・滅相も御座いません。ご勘弁願います
投稿: FUSION | 2009/07/16 22:16
多くのプロの演奏家からリスペクトされている"スティーブ・ガッド"を予備知識を持たずに"L'Image Japan Tour 2009 Final in Fukui"へ行ってきました。ブラシを主にしたどちらかといえば地味なプレイでしたが、すごいの一言です。うまく言い表せませんが、リスペクトされている理由が少しわかったような気がします。スピーカーの前の席でしたが、全然うるさくなかったです。心地よい音でした。近日中にCDを注文してきます。
投稿: Fukui | 2009/09/13 17:23
Fukui さんへ。コメント感謝致します。
はじめまして!お立ち寄り有難う御座います。
そうですか!ライブご覧になりましたか。私も仙台公演を拝見しましたが、実に素晴らしいライブでした。Fukui さんのコメントにある様に「心地よい音でした」・・・全く同感です。久しぶりに音楽然としたサウンドを堪能できました。もっともっと聴いていたかったですネ。
最後になりましたが。今後も宜しくお付き合い下さい。
投稿: FUSION | 2009/09/13 21:48