John Patitucci-ジョン・パティトゥッチ-(1992年)の作品
現在のミュージックシーンにおいて、間違いなく最高峰に位置するベーシストの彼が、邦題サブタイトル「ジャズ・ベースとオーケストラの為の協奏曲」の如くJAZZ・FUSIONとクラシックの融合を図った問題作です。オーケストラや弦楽四重奏とのコラボレーション・・・実に充実した響きを堪能できます。感動的ですらありますね。
彼の持ち味でもある類稀なテックニックと表現力がクラシックと言うフィールドでも・・・いや、クラシック的なアプローチだからこそ、より絶妙な表情の変化を刻み込めた魅力的な作品です。様式美と芸術性と言った点から観ても充分に完成度の高い作品です。無論そのサウンドの核となる骨太のアコースティック・ベースと6弦ベース、その音色は美しく程の透明感で聴くものを魅了してくれます。
しかし、クラシックをあまり聴かないリスナーにとっては若干ですが違和感と言うか敬遠されてしまいそうな感も否めません。しかしながら、聴き込んでみれば彼の音楽に対する集中力の高さと生命感が漲った演奏とサウンドがそこにある事に気付かされる事でしょう。このアルバムから放たれる精緻かつ耽美なサウンドは是非多くのリスナーに聴いて頂きたいですね。ジョンの意欲溢れる作品です。