ラリー・コリエル(1970年)の作品。
フュージョン・シーンを語る上で欠かせないアルバムが幾つか存在します。その中でもこのスペイセスは絶対に忘れてはならないアルバムです。
メンバーが(g)ラリー・コリエル、ジョン・マクラフリン (p)チック・コリア (b)ロスラフ・ビトウス (d)ビリー・コブハムと言う、今では信じられない様なメンバーによる強力な作品です。
この、シンクタンクなメンバー各々のインプロビゼーションがぶつかり合い、メンバーの内に秘めた情操や精髄と言ったものが音像化されたかの様な作品です。荒れ狂う様な激情と息苦しくなるほどの緊張感が全編を満たしています。
当時(1970年)としてはアンダーグランド的でマニアックな異端性を感じたに違いありません。しかし、商業的なサウンドに慣らされた耳にはこの作品は衝撃的だったはずですし、現在聴いてもただただ驚愕するばかりです。彼達のチャレンジ精神と、やはりこのアルバムの中心となるラリー・コリエルの果断には敬服させられますね。並外れた力量の凄さを今さらながらに思うのでした。そして、何よりも特筆すべきは、このアルバムは、あくまでも彼達の未来へのワンステップに過ぎなかった・・・と言う事です。
このアルバムは演奏やフレーズが云々というより、その興奮と熱意と緊張感と・・・何より存在感を味わって頂きたいですね
余談ですが、私的に原点に返ろうとした時、自然と手が伸びてしまう愛聴盤です。何時か本編でも紹介しようと考えています。