シャンバラ(1989年)の作品
このバンドは櫻井哲夫、神保彰、古川望、梁邦彦 、国分友里恵 、秋元薫というメンバーからなるユニットです。当時カシオペアのリズム隊二人がバンドを組んでアルバムを発表すると言う事でカシオペア・ファンおも喜ばせましたが、蓋を開けるとインスト・ナンバーは一切無しの国分さんと秋元さんという女性のツインボーカルを全面に押出した完全なるボーカル・ナンバーで満たされていました。確かに、このアルバム以前に櫻井さんの「デュードロップス」、神保さんの「コットン」がソロアルバムとしてそれぞれ発表されていて、両方ともボーカル主体のアルバムでしたが、このアルバムでのアプローチには正直ビックリさせられました。詳しく調べるとライブハウスMZA有明(現在は閉鎖)のイベントに乗じた企画色の強いバンドの様ですね。
さて、問題のサウンドはと言うと、J-ポップスとも呼べるナンバーが満載です。当時の音楽シーンを代表するかの様なライトでポップな楽曲群と、櫻井さんと神保さんの強力なリズム隊がうまく溶け合って独自の躍動感とライトな手触りが心地良く響きます。
また、アルバムから溢れる愛らしい旋律から感じられるセンシュアリズムといったものがリスナーにも充分伝わってきますね。

ただ、一説によるとこのシャンバラというバンド結成が櫻井さん、神保さんのカシオペア脱退の大きな原因になったとの事らしいですが、そう考えるとこのポップス歌謡とも呼べそうなサウンド・アプローチに対して個人的には複雑な思いです・・・決して嫌いなサウンドではないのですが・・・。
いや、余計な先入観と能書きは無しで楽しみましょう。それがこのアルバムの本当の聴き方かもしれません。