フランク・ギャンバレ(1991年発表)の作品
フランク・ギャンバレと言われて連想するのは、スイープ・ピッキング(スピード・ピッキングとも呼ばれましたね)を自在に操る馬鹿テク・ギタリスト。またはチック・コリア・エレクトリック・バンドのギタリスト・・・でしょうか。しかし、この作品ではそんな彼の違った一面を窺い知る事の出来るアルバムです。インストと、何と本人によるヴォーカルが上手い具合にブレンドされた実に興味深い作品が満載です。因みに彼の故郷のオーストラリアでは元々ロックバンドでギターを弾き、ボーカルもとっていたとの事です。また、全曲にわたって聴きやすく、彼に対する先入観と言ったものを拭い去るには格好のアルバムですね。本人もインタヴューで「ギタリストとしてのアルバムではなく、多くの人に聴いてもらえる作品を創った」とコメントしていました。確かに過去のアルバムと比較するとギターの弾きまくりといった姿は抑えられています。しかし、随所に散りばめられた彼らしいフレーズにはやはりニヤリとさせられます。そういった意味から考えると、このアルバムの意図するところはトータルなサウンドメーカとしてのフランク・ギャンバレを誇示しようとした点は彼の経歴からみても当然でしょうし、賛否と結果は別にしても至極重要な事だったと思います。
ただ、過去の作品と同様に彼のギターを目的としてこの作品を聴いたら、肩透かし状態になるかもしれませんネ・・・念の為(笑)