Richard Galliano(リチャード・ガリアーノ) & Eddy Louiss(エディー・ルイス)のデュオによる(2001年)の作品 。
アコーディオン奏者のガリアーノと、オルガン奏者のルイスが奏でるヨーロッパ的な香り漂う実に清楚で慎ましい憂いが魅了します。流石にフランスを代表する重鎮二人が創り出すその熟練の味わいを充分に堪能する事が出来ます。

決して強い主張を持った作品ではありませんが、二人が織成すナイーブなサウンドの中に見え隠れするエレガントな美しさが魅力ですね。また、それぞれが自己の創造する音楽に対して確信と自信に満ち、それが風格となってこの作品に漂っています。しかし、決して自己主張する事無く、オルガンとアコーディオンの均衡が絶妙に保たれているのです。この素晴らしいバランス感覚によって調和のとれた非常に美麗な作品として存在しています。個人的ではありますが、このアルバムはデュオ・アルバムとして理想型の一つであると思っています。

そんななか、シャンソンの匂いとモダンJAZZの装いが同居した名曲「パリの空の下」は、やはりいつ聴いても素晴らしい作品だと再認識させられた次第です。陳腐な表現ですが名曲名演が収録された、お洒落で洗練された素敵な作品です。

私自身、フレンチ・ジャズやユーロ・ジャズには全く精通していないのですが、それでも、この二人の世界観から創造されたサウンドにはすっかり魅了されてしまいました。また、自己の音楽の幅を広げたいとお考えの方や、肩肘張らずに良質なサウンドを堪能したい方には是非にもお勧めします。