Paul Simon(ポール・サイモン)1980年発表の作品

ポール・サイモンと言えば・・・そう、サイモン&ガーファンクルが有名ですネ。私もフォーク・ソング少年だった頃、彼たちの歌声に魅了された一人です。特に「スカボロー・フェア」、「サウンド・オブ・サイレンス」、「明日に架ける橋」etc,,誰もが知っている名曲の数々・・・実に素晴らしいサウンドを持ったグループでした。彼たちのサウンドが日本人ミュージシャンに及ぼした影響は計り知れないものがありますね。
サイモン&ガーファンクルは残念ながら1970年に解散しました。その後ポール・サイモンが発表した作品は数多くありますが、正直、私自身サイモン&ガーファンクル以外でポールのアルバムは数枚の作品しか耳にした事が有りません。しかし、そんな私が知っている数少ないアルバの中でも何故かこの作品は心に残りました。
このアルバムは彼自身も出演した「One Trick Pony(ワン・トリック・ポニー)」という映画のサントラとして作成されたアルバムです。それが原因かどうかは定かでは有りませんが様々な音楽的要素が詰込まれたバラエティーに富んだ作品に仕上がっています。哀愁漂うノスタルジー溢れるサウンド、ストイックな程に繊細なバラード、躍動感溢れる心はずむサウンド・・・その全が調和のとれた成熟と洗練された作品ですね。
ポール・サイモンが持つ優しさと憂いが合さり彼独特の語り口で奏でられる作品は、当たり前ですが彼にしか構築出来ない独自の世界を刻み込んでいます。決して印象深い作品ではありません。しかし時折無性に聴きたくなる、そんな素敵なアルバムです。

因みに参加ミュージシャンは・・・

エリック・ゲイル、ジョン・トロペイ、ジョー・ベック、ハイラム・ブロック、リチャード・ティー、ドン・グロニック、トニー・レヴィン、アンソニー・ジャクソン、スティーヴ・ガッド、ラルフ・マクドナルド、パティー・オースティン、デイヴ・グルーシンetc

・・・凄いミュージシャンですね。絶句します!しかし、あくまで主役はポール・サイモンなんですよね。そこがまた実に素晴らしいのですが・・・。(このアルバムに限らず、彼のどのアルバムでも素晴らしいミュージシャンがサポートしているようですが・・・)

余談ですが、このCDのライナー(LPからの転載ですが)は、あの「さだ まさし」さんが記しているのですが、元々文才の有る彼がポール・サイモンと彼のサウンドを、そしてさださん自身の考えを実に的確に、そして表現力豊かに綴られています。これが実に素晴らしいのです。こんなライナーを私もいつか書ける様になりたいものです。